Negicco憧れの新潟県民会館でツアー終幕「まだまだ夢を叶えていいですか？」

Negicco初のワンマンツアー「Never Give Up Girls!!!&Rice&Snow」の最終公演が、昨日5月5日に新潟・新潟県民会館 大ホールにて開催された。

千葉・千葉LOOKを皮切りに、全国17会場で展開された今回のツアー。最終公演の舞台には、Negiccoの3人がかねてより憧れていた地元新潟の大会場、新潟県民会館が選ばれた。会場には地元のファンはもちろん、全国各地からファンが詰めかけ、約1600席のチケットは完売。2階席の隅々まで緑色の“ネギライト”の明かりで埋め尽くされる圧巻の光景が広がった。

開演時刻になると、スクリーンには新潟県民会館公演決定の瞬間から当日までのNegiccoの姿を追ったドキュメンタリー風のオープニングムービーが映し出される。そしてネギを模した垂れ幕の向こうに3人のシルエットが浮かぶと、場内は熱気は一気に急上昇。1曲目は弦楽四重奏を加えた「ネガティヴ・ガールズ！」だ。3人はそのまま「トリプル！WONDERLAND」「パーティーについて。」「ガッター！ガッター！ガッター！」「新しい恋のうた」と、アップテンポなナンバー5曲を一気に畳み掛け、観客の熱狂に応えた。

大歓声が鳴り響く中、大きな波の音がフェードインすると、場内は一転して厳かなムードに。3人はゲストプレイヤーの長谷泰宏（ユメトコスメ）が奏でるグランドピアノの音色のみをバックに、原曲とは大きく異なるアレンジを施したアコースティックバージョンの「サンシャイン日本海」で美しい3声のハーモニーを響かせた。続く「Summer Breeze」と「ルートセヴンの記憶」もピアノとホーンのみのリアレンジで、生バンド編成“NegiBand”でおなじみの永田こーせー（Sax, Flute）と真砂陽地（Tp）が艶やかな音色を加える。アコースティックコーナーに続き、3人はここで坂本真綾のカバー「プラチナ」を初披露。アレンジを手がけた長谷もピアノで共演した。なおNegiccoによる「プラチナ」のカバーは、4月にリリースされた坂本真綾のトリビュートアルバム「REQUEST」に収録されている。坂本の大ファンであるリーダーNao☆は、「あっためてあっためて、ここで初披露できてよかったです」と喜びを口にした。

ツアーの思い出話などのMCを挟み、ライブは折り返し地点へ。代表曲「圧倒的なスタイル」ではステージ上のメンバーも客席の観客も横一列で肩を組み、ラインダンスで大盛り上がり。するとMeguは突然「この夏、皆さんと一緒にラインダンスしたい場所があります！」と叫び、3人が指差したスクリーンには「8月16日 日比谷野音ワンマンライブ」の文字が。Negicco史上最大規模のワンマンライブ開催決定の知らせに、場内は大きく沸いた。さらにこの日は公式モバイルファンクラブ「Negicco House」がオープンしたことや、5月9日に新潟・HARD OFF ECOスタジアム新潟で行われるプロ野球セントラルリーグ公式戦「サトウ食品スペシャルゲーム 横浜DeNAベイスターズ VS 読売ジャイアンツ」でNao☆が始球式を務めること、さらには8月11日にニューシングル（タイトル未定）がリリースされることなど、新しい情報が続々と発表された。

「クリームソーダLove」「1000%の片想い」「Space Nekojaracy」など2ndアルバム「Rice&Snow」からのナンバーを軸にした終盤戦は、西寺郷太（NONA REEVES）プロデュースのシングル「ときめきのヘッドライナー」でフィニッシュを迎えた。合計21曲を歌い切った3人は笑顔でステージをあとにしたが、ほどなく上がった「アンコール、ネギ！」の声を受けて再度ステージへ。そして長谷と弦楽四重奏を加えた編成で「さよならMusic」と最新シングル「光のシュプール」を披露。「光のシュプール」では雪を思わせる紙吹雪が舞い、美しくステージを締めくくった。

Kaedeは「今日はこのツアーでやってきたことの集大成を見せたいと思っていたのですが、できたんじゃないかって自分で思えるライブができてよかったです」と充実したステージを振り返り、Meguは「ツアーファイナルの新潟県民会館、ソールドアウト！ 皆さん本当にありがとうございます！ 1年前はりゅーとぴあ（新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場）でワンマンライブをして、1年後にその倍近くの会場を新潟で埋めることができて、8月には……日比谷？ 誰がNegiccoが日比谷に立てると思ったでしょう。私たちもびっくりしています。まだまだ夢を叶えていいですか？」と喜びを爆発させた。そしてNao☆は「ファンの皆さんからツアーの1カ所1カ所で元気をもらって、すごく自分のパワーになりました。こうやって自分が想像してなかった場所に立てるようになることが、がんばっていればあるんだなあって今回すごく実感することができたので、ずっとNegiccoのそばにいてほしいなと思います」と支えてくれたファンやスタッフに感謝の言葉を伝えた。最後は1600人をバックに記念撮影を行い、ライブは終了。3人は幕が下りるギリギリまで観客に手を振り続けた。

なおT-Palette RecordsのYouTube公式チャンネルでは、ライブ終了直後に撮影されたメンバー3人のコメントムービーを観ることができる。