七尾旅人「百人組手」直前に控え新曲デモ公開

七尾旅人が新曲「誰も知らない」のデモ音源を自身のSoundCloudアカウントで公開した。

これは彼が35歳になった瞬間に作曲した楽曲で、音源はスマートフォンの録音機能で自分用のメモとして録られたもの。「性別も年齢も存在も出来るだけ無化して、何者でもない誰かとして発声したかった」という理由から、彼の曲としては珍しく全編ファルセットで歌われている。七尾はこの曲を、現在制作中であるアルバム3部作の2枚目に収録しようと考えているという。

なお七尾は、8月29日に大阪・CONPASS、9月4日に東京・WWWにて主催ライブ「百人組手番外篇 PSYCHICS FALL」を開催。これは彼と親交の深いニューヨークのバンド・Guardian Alienの初来日を受けて実施されるもので、大阪公演には山本精一や砂十島NANI（BOGULTA）ら、東京公演には433 a.k.a 田我流、ダスティン・ウォング、向井秀徳などが出演する。

七尾は今回「誰も知らない」のデモ音源をアップしたことについて、SoundCloudで「百人組手にむけて、これまで、自分がどんな気持ちでやって来たか、twitterなどで、書く機会が増えています。だからなのか、これも聴いてほしくなりました。凄まじい表現者たちと組手し続けてきて、たくさん学ばせて頂きました。そして最後やはり自分は、独りで歌うということに還って行くと思います。他にたくさんポップな歌も出来ていて、それもぜひ楽しみにしてほしいですが、でも今はこれを聴いてもらえたら嬉しいです。この歌を、百人組手と共に、これまで出会えた方と、まだ見ぬ全ての方に捧げます」と説明している。