=LOVE「ラブソングに襲われる」インタビュー|キュートな歌にコミカルなMV、19thシングルも聴きどころ&見どころ満載

=LOVE、通称イコラブの通算19枚目のシングル「ラブソングに襲われる」がリリースされた。

=LOVEは前作シングル「とくべチュ、して / 恋人以上、好き未満」でオリコン週間シングルランキング、Billboard JAPAN Top Singles Salesともにグループ史上最高の初週売上を更新。「とくべチュ、して」の音楽ストリーミングサービス累計再生数が8000万回、TikTok総再生回数が20億再生を突破するなど、グループの人気と知名度を大きく押し広げることに成功した。

その勢いが続く中でリリースされたニューシングルの表題曲「ラブソングに襲われる」は、佐々木舞香がセンターを務めるラブソング。「好きってバレてもいいくらい、自分の気持ちに気付いてほしい」というキュートな感情が表現されている。メンバーがオオカミの着ぐるみで踊ったり、巨大な音符やハートに襲われたりと見どころ満載のミュージックビデオも相まって今作も大きな話題を呼んでいる。

音楽ナタリーでは今回もメンバーを2組に分けてインタビュー。齋藤樹愛羅と野口衣織によるユニット曲「Queens」、音嶋莉沙と瀧脇笙古がダブルセンターを務める「木漏れ日メゾフォルテ」の話も含め、19thシングルの収録曲について語ってもらった。

取材・文 / 左藤豊撮影 / 上野留加

大谷映美里、齋藤樹愛羅、髙松瞳、野口衣織、山本杏奈
インタビュー

「ラブソングに襲われる」でさらに大きな流行を作りたい

──「ラブソングに襲われる」のミュージックビデオが公開から2週間で500万回再生を突破しました。この勢いに手応えを感じているのではないでしょうか。

大谷映美里 前作「とくべチュ、して」で、本当にたくさんの方に=LOVEを知っていただきました。そして、新たに好きになってくださった方々にこの新曲「ラブソングに襲われる」も届いているのがうれしいです。

大谷映美里

大谷映美里

齋藤樹愛羅 「とくべチュ、して」のリリース後にSNSのフォロワー数がとても増えました。=LOVEを好きになってくださる方が増えているのを、最近は数字でも実感できています。反響が今まで以上に大きいです。

髙松瞳 私の知り合いも、SNSに「イコラブかわいい!」という投稿が最近たくさん流れてくると言っていました。以前と比べて=LOVEが世の中に広がっている感じがします。

山本杏奈 前作では「とくべチュ」という言葉に新しさを感じましたが、今回も「胸チュン」という単語を指原(莉乃)さんが生み出してくださいました。令和らしい新たな言葉を私たち側から発信できるのも楽しいなと感じています。

野口衣織 「とくべチュ、して」はTikTokを通して多くの方に知っていただくことができました。そして、今作は振付師のらん先生に振付を手がけていただきました。「ラブソングに襲われる」で、さらに大きな流行を作り出せたらと思っています。

──MV公開の際、指原さんがXに「私は曲、振り付け、衣装、MV全て合わせて『楽曲』だと思っているので、やりたいこと全部詰め込んでそれが理想通りで、みんなでクリエイティブして、こんなに幸せなことはありません」と投稿されていました。プロデューサーの理想も詰まった「ラブソングに襲われる」の魅力を、メンバーの皆さんの視点で聞かせてください。

大谷 まず楽曲がとてもかわいくて、キャッチーな部分もあり「=LOVEらしい曲だな」と思いました。個人的には、セリフパートを担当させてもらえたのがうれしかったです。また歌の面ではハモリが多く入っていて、メンバーの歌唱力を発揮できる楽曲だなと思います。かわいいだけの曲ではないところが気に入っています。

齋藤 耳に残りやすい曲で、踊っていて楽しい振付も特徴だと思います。私は特に「Focus on me」の両手の指で四角を作る動きが好きです。また、もうすぐハロウィンなので、オオカミのガオーポーズを真似してもらえたらうれしいです。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅

山本 私は衣装がお気に入りです。秋と=LOVEらしさの融合を生地と色味で表現してくださいました。しかもメンバーそれぞれ衣装の形、リボンやネクタイの大きさが違うんです。これは衣装担当のスタッフさんがじっくり考えたうえで「このメンバーに似合うのは絶対にこの形だ」と決めてくださったと聞きました。10着すべてかわいい衣装ですが、その中で私が特にかわいいと感じたのがまさに自分のこの衣装でした。衣装担当のスタッフさんと気持ちが一致したことがうれしかったですし、たくさん愛を感じられる衣装だと思っています。

野口 秋らしいカラーの衣装は珍しいですし、チェック柄で制服をイメージさせるようなデザインは、初期のイコラブを少し思い出します。

山本 みりにゃ(大谷)の衣装が、「探せ ダイヤモンドリリー」(5thシングル表題曲)のときの衣装と雰囲気が似ていると感じました。6年経って大人になったみりにゃが当時と似ているようなデザインの衣装を着ているのを見て、なんだか感慨深いなと思いました。

大谷 自分で着てみて、「似ているようなデザインなのにこんなに雰囲気が変わるんだ」と思いました。グループの歴史や自分の成長を感じられてうれしかったです。

野口 ミュージックビデオで着用しているピンクニット衣装もかわいいです。こちらもメンバーによってスカートだったりパンツだったりと形が違っていて、衣装担当のスタッフさんからの愛情を感じます。

山本 愛情のこもった衣装だからこそ、MV撮影でそれを着て芝生の上を転がるのが申し訳なくて……。衣装担当のスタッフさんたちが「演出をわかって作っているから大丈夫だよ」と明るく送り出してくださって安心しました。

=LOVEのMV史上一番コメディ感のある映像

── 「ラブソングに襲われる」のMVの話が出ましたので、撮影時のエピソードや注目ポイントを聞かせてください。

髙松 今回はセットがすごかったです! レンガの建物の前で踊っているシーンがありますが、この建物は今回のMV撮影のために作っていただいたセットなんです。スタジオの中に家が建っていたので驚きました。

齋藤 セットの中に木や花もあり、床には落ち葉がちりばめられていました。建物のセットはドアがちゃんと開くんです。

髙松 ドアを少し開けて、そこからスモークを炊く演出が幻想的でした。衣織が建物のセットの写真をXに載せていたので、ぜひ見てください。

山本 撮影手法もとてもこだわっていただきました。

──また、広い芝生の上で巨大な音符から逃げ回るシーンがとてもコミカルです。

野口 =LOVEのMV史上一番コメディ感のある映像だと思います。ここまで振り切ったのは「樹愛羅、助けに来たぞ」(3rdシングルカップリング曲)以来かもしれません。

山本 確かに。MVでここまで表情の変化があるのはひさびさです。Aメロで私が音符に襲われているシーンは、最初は体の動きだけの予定だったのですが、監督に「表情も付けて、もっと感情を表現してほしい」と指示をいただきました。MVが公開されたあと、このシーンのことを周りの方からたくさん言われるので恥ずかしいです(笑)。

大谷 監督による演技指導がすごかったです。メンバー1人ひとりにオーバーリアクションの指導をしてくださいました。まず監督が見本を見せてくださったのですが、誰よりもうまく転がっていました(笑)。

山本 何もない芝生の上で演じるのは大変でした。(髙松を見ながら)そういえば、なぜか側転をしているメンバーもいたよね?

髙松 あの日は暑すぎて、完全に吹っ切れていました(笑)。

野口 瞳と言えば、メンバー全員横一列で歩くシーンの歩き方も面白かったです! なんであの歩き方をしたの?

山本 監督からの指示は「堂々と歩いてきて」だったよね。

髙松 なんでだろう? このシーンを撮ったとき、カメラがものすごく遠かったので自由に歩いてみたら、意外としっかり映っていました(笑)。

髙松瞳

髙松瞳

大谷 私、瞳のあの歩き方大好き!

──さらに、オオカミの着ぐるみ姿もファンの方から評判です。あの着ぐるみも手作りなんですよね?

野口 はい。この世に1着しかないオオカミ衣装です。1人ずつ着回して撮影しました。衣装に加えて、“付け八重歯”も付けさせてもらいました。

山本 こだわりがすごく、事前に衣装だけでなく“付け八重歯”のフィッティングまでありました。八重歯のフィッティングは人生で一度きりだと思います(笑)。