ももクロ高城れに、2ndアルバム携えたソロコンツアー完走!幸福感に満ちた“御伽噺”の世界

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高城れにももいろクローバーZ)が10月20日に神奈川・KT Zepp Yokohamaにてライブツアー「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」のファイナル公演を開催した。

ももいろクローバーZとは?

百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人からなるアイドルグループ。2008年にももいろクローバー名義で結成され、2010年5月にシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューを果たした。2011年4月に早見あかりがグループを脱退したあと、グループ名をももいろクローバーZへ改名。2012年にグループ結成当初から目標としていた「NHK紅白歌合戦」に初出場し、2014年3月には女性グループとして初となる東京・国立競技場での単独ライブを成功させた。 2016年2月に3rdアルバム「AMARANTHUS」、4thアルバム「白金の夜明け」を同時リリースし、同月より初のドームツアーを開催。2018年5月には結成10周年を記念した初の東京・東京ドーム公演を行ったほか、ベストアルバム「桃も十、番茶も出花」をリリースした。結成11周年記念日である2019年5月17日に5thアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」、その3年後の結成14周年記念日である2022年5月17日に6thアルバム「祝典」、2024年5月に7thアルバム「イドラ」を発表。2025年7月23日にアーケードカードゲーム「機動戦士ガンダム アーセナルベース FORSQUAD」の主題歌「Event Horizon」をシングルリリースし、8月には神奈川・横浜スタジアムで夏のワンマンライブ「ハマの夜祭り番長襲名記念 ももクロ夏のバカ騒ぎ2025 in 横浜スタジアム」を開催する。

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」最終公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」最終公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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ミュージカルのような歌とダンス、感動を誘うメッセージ

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」は、10月15日にリリースされた2ndソロアルバム「OTOGIMASHOU」と紐付いたツアー。オープニングではメイド風の装いのダンサーがホウキや本など小道具を使ったコミカルなダンスを披露し、アルバムのコンセプトである“御伽噺”を想起させるミュージカルのようなパフォーマンスを繰り広げる。そして、階段の上に置かれた鏡の枠の中から鮮やかな衣装を身にまとった高城が姿を現すと、紫に輝くペンライトの光で染まったフロアから歓声が上がった。1曲目に披露されたのは、御伽噺の始まりを描いたアルバムのリード曲「おとぎましょう」。ケルト音楽をベースにしたサウンドの、ストーリー性を感じさせるファンタジーテイストのパフォーマンスにより、場内の空気が瞬く間に華やいだ。

高城れに(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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これを皮切りに爽快感のあるシティポップナンバー「Voyage!」や、青春応援ソング「SKY HIGH」が畳みかけられ、非日常的な高揚感が右肩上がりに増幅。序盤はアッパーな楽曲が続いたが、ソロ活動のキャリアが10年を超える高城はバラエティ豊かな楽曲を通して多彩な表情をのぞかせていく。バラードナンバー「君色のひかり」では光る球体を持ちながら温かな歌声を響かせ、ニューアルバム収録の新曲「Lovely Monster」ではきらびやかな照明の光に包まれながらアダルティなムードを放った。

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」最終公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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その後も情感のにじんだ歌声が楽曲の中で際立つ。高城のオフの姿である“もう1人の私”をテーマにした「じゃないほう」では高城のポジティブなイメージとは反する、物憂げな表情を浮かべたもう1人の高城の姿がステージ上のパネルに映し出された。 両親への感謝の思いを描いた「M&S~ママパパへ~」の曲中には高城の幼少期の写真がパネルに投影され、感動的なムードが会場に充満。高城は「どんなときでもいつも近くで見守って、支えてくれて一番の味方でいてくれてありがとう。その支えがあれば、私はこの先もどんなことがあっても強い気持ちで進んでいける。私が日々もらっている愛を私も返せるように、たくさんの人の光となれるように“高城れに”としてまだまだ恩返しさせてね。いつも本当にありがとう。そしてからもずっとずっと、ずーっとよろしくね」 という温かなメッセージを残してステージをあとにした。

高城れに(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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高城れに(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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「最強パレパレード」や「黒い週末」もセトリに

ライブ後半は子供向け番組「はてな?を解明 名探偵れに姫」のオープニング曲「なんでなんでハテナん?」で和やかにスタート。そこから「ポジティブ・アテンションプリーズ!」などのハイテンションなナンバーが次々に披露されていく。ももクロが初期にレパートリーにしていた「最強パレパレード」や、高城の咳を合図にパフォーマンスがスタートする展開でおなじみの「黒い週末」もセットリストに組み込まれ、モノノフ(ももクロファンの呼称)による息の合った歓声やコール、クラップが場内にこだました。

高城れに(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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ライブの盛り上がりが加速していく中、続くロックナンバー「きみの世界をまもって!」ではステージ上に登場した“ドラゴン”にパワーを与えるべくシンガロングを繰り広げるという独特な演出で会場の空気がひとつに。そして横浜出身である高城の地元への愛を詰め込んだ「レニー来航!!」や、高城本人が作詞を手がけ、モノノフへの思いつづった「message」を経て、本編ラストに披露されたのは「シオン」。高城は御伽噺を締めくくるこの曲を歌いながら、晴れ晴れとした表情でタオルを振り回す。御伽噺の世界を巡る中で“本当の自分らしさ”に気付いたことを歌で表現し、「さようなら もう行くね ありがとうを ずっと」という歌詞を紡ぐと、鏡の枠を通ってファンタジーの世界から現実世界へと戻っていった。

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」最終公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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“恩返し”は歌やパフォーマンスを元気に笑顔で届けること

ももクロのライブでおなじみの出囃子「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」の特別バージョンが鳴り響いたのち、アンコールは「まるごとれにちゃん」で幕開け。このライブ初めてのMCへ移ると、高城は観客に感謝の思いを伝える。さらにダンスチューン「Dancing れにちゃん」でキレのあるダンスを見せつけた彼女は、この日2度目の「おとぎましょう」を歌いながらフロアにサインボールを投げ込んで会場を幸福感でいっぱいに。最後に涙声になりながら「私は音楽だったり皆さんの応援に、本当に信じられないくらい助けられていて、救われていて。何を恩返しできるのかなと思ったときに……やっぱり歌やパフォーマンスを元気に笑顔で届けることなんじゃないかなって、ここ最近改めて実感しています。まだまだ未熟ですが、この空間をこれからも大事にしていきたいなと思います」とソロコンサートやファンに対する思いを語り、「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」の幕を閉じた。

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」最終公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA)

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セットリスト

「高城れに『OTOGIMASHOW』Solo Concert Tour 2025」2025年10月20日 KT Zepp Yokohama

SE. Overture ~OTOGIMASHOW~
01. おとぎましょう
02. Tail wind
03. spart!
04. Voyage!
05. SKY HIGH
06. 君色のひかり
07. Lovely Monster
08. じゃないほう
09. M&S~ママパパへ~
10. なんでなんでハテナん?
11. ポジティブ・アテンションプリーズ!
12. everyday れにちゃん
13. 最強パレパレード
14. 黒い週末
15. きみの世界をまもって!
16.レニー来航!!
17. message
18. シオン
<アンコール>
19. まるごとれにちゃん
20. 一緒に
21. Dancing れにちゃん
22. おとぎましょう

読者の反応

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Kent Diclaudio @DiclaudioK14533

@natalie_mu 偶然この投資家の方と出会いました。

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しばらく観察していると、毎日急騰している銘柄を推奨していることが分かりました👻✌

コメントを読む(2件)

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