今回のツアーはB'zのデビュー25周年を記念し、キャリアの集大成的なセットリストで展開される「Pleasure」シリーズとして開催。9月21日は彼らのデビュー記念日ということもあり、とりわけ祝祭感に満ちた一夜となった。
定刻ぴったりに照明が暗転すると、このツアーのために松本孝弘(G)が書き下ろした「OVERTURE」をバックに、ステージ上の巨大なセットがゆっくりと動き出す。そして25周年を表す「XXV」のシンボルが完成するとそこから勢いよく炎が燃え上がり、ライブのオープニングを熱く飾った。ステージに松本、稲葉浩志(Vo)の姿が現れると、7万5000人のファンによる大歓声で会場内は一気に沸き上がる。彼らはまずツアーを象徴する書き下ろし曲「Endless Summer」でオーディエンスを歓迎。稲葉は眼光鋭くパワフルなシャウトを響かせ、松本は硬派なギターリフで観客をノックアウトしていく。
稲葉が松本の持っていた紐を引っ張ると「B'zのライブジムにようこそ」と1文字ずつ書かれた旗が出てくるというユーモアたっぷりのやり取りを挟んで、改めて「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」というおなじみの挨拶が放たれる。続く「Pleasure2013~人生の快楽~」で稲葉はステージの両端へ全力疾走し、バイタリティあふれるパフォーマンスで客席を興奮させた。「LADY NAVIGATION」「太陽のKomachi Angel」とキラーチューンが立て続けに投下されたあとは、稲葉が「とうとう横浜にたどりつきました! 今日は皆さんのハートに火が点くような演奏をするので、何もかも忘れて盛り上がりましょう!」とメッセージを送って観客を歓喜させた。
その後はピアノの壮麗な音色が美しく響く「ねがい」、スケールの大きなミドルバラード「GOLD」などが披露される。松本の新曲「Rain」では叙情的なギターサウンドがスタジアムを包み込んだ。稲葉が用意されていたキャンプファイヤーセットに着火し、25周年を迎えたことへの感謝の思いを述べたあとは、「あいかわらずなボクら」がアコースティックセットで演奏される。ここではサポートメンバーを含む全員が歌ったほか、LEDスクリーンに歌詞が表示されたためオーディエンスも歌唱に参加。曲の終わりにスクリーン右下に「消費カロリー 25th kcal」と出る小粋な演出もあり、和やかなムードが漂うひとときとなった。
後半戦の口火を切った「愛のバクダン」では全長19メートルにおよぶ巨大な飛行船が現れ場内を悠々と泳いだり、「Q&A」ではPVさながらに忍者がアクロバティックな殺陣を繰り広げたり、「ギリギリchop」では火柱が何本も上がったりと、さまざまな演出がライブを派手に彩る。そして「25年前、自分のバンドを作りたいなとこの人が思わなかったら、B'zは誕生しませんでした。On Guitar, Tak Matsumoto!」という稲葉の紹介をきっかけに松本がイントロを奏で「RUN」に突入すると、ライブもいよいよクライマックスへ。アンコール1曲目の「juice」では盛大なコール&レスポンスが行われ、ラストナンバー「ultra soul」ではスタジアム中が一体となってジャンプする圧巻の光景が広がった。フィナーレには2500発の花火が盛大に打ち上げられ、ヒットナンバー目白押しのライブは熱狂に包まれたまま幕を閉じた。
B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-
2013年9月21日 日産スタジアム セットリスト
オープニング:OVERTURE
01. Endless Summer
02. ZERO
03. Pleasure2013~人生の快楽~
04. LADY NAVIGATION
05. 太陽のKomachi Angel
06. ねがい
07. さよならなんかは言わせない
08. GOLD
09. C'mon
10. Rain
11. 核心
12. あいかわらずなボクら
13. 愛のバクダン
14. イチブトゼンブ
15. LOVE PHANTOM
16. Q&A
17. NATIVE DANCE
18. さまよえる蒼い弾丸
19. ギリギリchop
20. RUN
<アンコール>
21. juice
22. ultra soul
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