中川晃教の“ダメ可愛さ”に加藤和樹が太鼓判!加藤も新境地へ「サムシング・ロッテン!」本日開幕

2

128

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 48 79
  • 1 シェア

中川晃教加藤和樹らが出演するミュージカル「サムシング・ロッテン!」が、本日12月19日に東京・東京国際フォーラム ホールCで開幕する。これに先駆け昨日18日、開幕直前取材が実施された。

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」開幕直前取材より。左から瀬奈じゅん、矢吹奈子、石川禅、中川晃教、加藤和樹、大東立樹、福田雄一。

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」開幕直前取材より。左から瀬奈じゅん、矢吹奈子、石川禅、中川晃教、加藤和樹、大東立樹、福田雄一。

大きなサイズで見る

「サムシング・ロッテン!」は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲やミュージカル作品へのオマージュが随所にちりばめられたコメディミュージカル。本作は2015年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演された。2018年には福田雄一演出の日本版が初演され、今回は再演となる。

ダメ男っぷりを福田雄一(一番右)に褒められ、ガッツポーズする中川晃教(中央)。

ダメ男っぷりを福田雄一(一番右)に褒められ、ガッツポーズする中川晃教(中央)。 [高画質で見る]

売れない劇作家ニック役を約7年ぶりに演じる中川は「必ずこの作品でまた“トップ”になりたい」と劇中歌にちなんで熱い意欲を見せ、「通し稽古を繰り返したことで、自然と身体の中に作品のポイントが落ち着いてきた」と確かな手応えを語る。演出の福田から「ミュージカル俳優らしいキラキラが削ぎ落とされ、良い意味でダメ感が初演よりパワーアップした」と絶賛されると、中川は「最初は怖いと思っていた福田さんに、だんだんと自分をさらけ出せるようになった」と信頼を寄せる。そんな中川の変貌ぶりに、加藤からも「言葉は悪いですけれど、あんなに“ダメダメ”で、それでも愛おしいと思えるアッキー(中川)さんの姿はなかなか見られない」と、その魅力的なキャラクターをアピールした。

加藤和樹(右)のきらびやかな衣裳とは対照的に、あえて地味に作られた自身の衣裳を比較する中川晃教(中央)。

加藤和樹(右)のきらびやかな衣裳とは対照的に、あえて地味に作られた自身の衣裳を比較する中川晃教(中央)。 [高画質で見る]

人気劇作家シェイクスピア役の加藤は、ミュージカルやコンサートでの共演が多い中川について「アッキーさんには勝手にバディ感を感じているんですけれども、アッキーさんとだからこそ表現できるニックとシェイクスピアの関係性が伝われば」と、2人のコンビネーションに自信を見せる。中川から「今作では、和樹さんの新しい一面が“花開こう”としている」、福田から「『和樹、こんなふうな声出すことあるんだ!?』と思った」と口々に告げられると、加藤は「ミュージカルファンの方も、僕のファンの方も、『え! なにこれ!?』と驚くようなものが次々出てくる、宝箱のような作品だと思います」と自信をのぞかせた。

予言者ノストラダムス役の石川禅は、自身が担う大ナンバーについて「こんなに楽しいナンバーを歌ったことはないし、この年齢になってこれほど大きなナンバーを歌えることも滅多にないので、1回1回大事に歌いたい」と感慨深げに語りつつ、「でも歌い終わったあとは吐きそうなくらい大変(笑)」と周囲の笑いを誘う。また石川は、福田から受けた「涙は世界共通だが、笑いは国ごとに違う。日本の笑いを追求しなくては」という言葉に感銘を受けたと言い、「お客様に笑いを届けるため、たくさんの稽古を積んできました」と話した。

ニックの弟・ナイジェル役の大東立樹は、「アッキーさんの弟役を演じられる日が来るなんて思っていなかったので、本当に幸せ」と憧れの先輩との共演に喜びを爆発させた。ナイジェルが恋に落ちるポーシャ役の矢吹奈子も「稽古場から皆さんの自由な芝居を観るのが本当に楽しくて。本作で2025年の笑い納め、2026年の笑い初めをしていただけたら」と充実した表情を浮かべる。そんな大東と矢吹が紡ぎ出すピュアなシーンについて、加藤は「お客さんがキュン死にしないか心配(笑)。心がホワホワッとあたたかくなる」と、優しい眼差しでその魅力を語った。

ニックの妻・ビー役の瀬奈じゅんは「福田組にはたびたび参加していますが、今回も劇中でいろいろなことをやらせていただいています」と笑顔を見せる。福田から「7年前の初演に比べて包容力が増した」と評されると、「アッキーさんのニックが前回よりもさらに愛おしいから(笑)。夫のニックと弟のナイジェルのことを家族としてしっかり守らなくてはという気持ちが強まった気がしています」と愛情たっぷりに語った。

福田は近年、大規模な映画作品を監督した経験や、自身の劇団・ブラボーカンパニーの劇団員たちとの久々の再会を経て、本作のニックやシェイクスピアが“背負うものの重さ”を実感したと語る。「初演時はパロディとしての面白さに惹かれていたが、今は必死に生きる彼らの姿が痛いほどわかる」と心境の変化を明かし、「実はこんなに泣ける作品だったんだと、稽古場でボロボロ涙を流してしまいました」と再演での新たな気づきを告白。単なるコメディに留まらず、深い感動が待ち受けていることを約束し、会見を締めくくった。

上演時間は休憩含む約3時間。本作は12月19日から1月2日まで東京・東京国際フォーラム ホールC、8日から12日まで大阪・オリックス劇場で上演される。

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」開幕直前取材より。左から瀬奈じゅん、矢吹奈子、石川禅、中川晃教、加藤和樹、大東立樹。

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」開幕直前取材より。左から瀬奈じゅん、矢吹奈子、石川禅、中川晃教、加藤和樹、大東立樹。 [高画質で見る]

この記事の画像(全13件)

ミュージカル「サムシング・ロッテン!」

開催日程・会場

2025年12月19日(金)〜2026年1月2日(金)
東京都 東京国際フォーラム ホールC

2026年1月8日(木)〜12日(月・祝)
大阪府 オリックス劇場

スタッフ

作詞・作曲:ウェイン・カークパトリック / ケイリー・カークパトリック
脚本:ケイリー・カークパトリック / ジョン・オファレル
演出:福田雄一
翻訳・訳詞:福田響志

出演

中川晃教 / 加藤和樹 / 石川禅 / 大東立樹(CLASS SEVEN) / 矢吹奈子 / 瀬奈じゅん / 岡田誠 / 高橋卓士 / 横山敬 / 植村理乃 / 岡本華奈 / 岡本拓也 / 神谷玲花 / 小山侑紀 / 坂元宏旬 / 髙橋莉瑚 / 高山裕生 / 茶谷健太 / 横山達夫 / 吉井乃歌 / 米澤賢人
オンステージスウィング:小林良輔 / 七理ひなの

公演・舞台情報

読者の反応

  • 2

さとみ @satokiema

あっきー和樹さんに叱られてる??
お衣装すっごくすき。 https://t.co/MmYYYvU5xU

コメントを読む(2件)

関連記事

中川晃教のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 ミュージカル「サムシング・ロッテン!」 / 中川晃教 / 加藤和樹 / 福田雄一 / 福田響志 / 石川禅 / 大東立樹 / 矢吹奈子 / 瀬奈じゅん の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします