「1995117546」は、1995年1月17日5:46に起きた阪神・淡路大震災を題材に、当時大学生だったウォーリーが自身の被災体験をもとに立ち上げる新作。ウォーリーは作品について、「最初で最後だと思うのですが、6時間生き埋めになった体験を、戯曲にしてみようと思ってトライしました。現実にフィクションを織り交ぜると言いつつ、実話の比重が大きくなったので、今は戯曲から少し距離を取りながら稽古をしています」と語る。
車椅子の男 / k役を演じる須賀は「今回、震災というセンシティブな題材を扱うのですが、体験談のような重い質感はそこまで強くなく、少しホッとしたというか、純粋に読み物として面白い戯曲だと感じました」と所感を述べつつ、自身の役どころについて、「ずばり、ウォーリー木下役です!(笑) 本作では、6人のキャストそれぞれが複数人のキャラクターを演じる予定なのですが、稽古をするうちに、僕はウォーリーさんをモチーフにした役に専念するほうが良いのでは、という流れになってきています」と明かした。
りきゅう役の中川は「りきゅうは神戸大学に通う大学生。今作は、ファンタジックな世界と現実世界を行き来する形で物語が展開していきますが、りきゅうは現実世界寄りのキャラクターなのではないかと。1990年代の大学生をリアリティがある人物として演じられるように、また関西弁のセリフをしっかりと言えるように、稽古をがんばります」とコメント。シフレ / 矢崎役を演じる小林は、出演者6人の中でも最も多くの人物を演じるそうで、「これまで割と正当派な役を演じてきたので、クセの強い人々を演じ分けるのは大変でもありつつ、すごく楽しいです」と笑顔を見せた。
稽古中に印象的だったエピソードを尋ねると、中川は「稽古1週目、俳優のみんなで演出を考えるワークショップをやったのですが、『演出家の方はこんなことを考えながら演劇を作っているんだ!』ということがわかり、とても良い勉強になりました。僕たちが考えた演出を一部採用してくださっているので、楽しみにしていてください」と充実した表情で語る。須賀もワークショップが印象深かったといい、「2チームに分かれてワークショップをやったとき、僕と(田中)尚輝と唯さんが同じチームになったんです。僕と尚輝は『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」』シリーズでウォーリーさんとご一緒した経験があるので、割とすぐに感覚をつかむことができました。唯さんはウォーリーさんの演出作に出演するのは今回が初めてということもあり、大変だったようで、途中から『2人共、すごいな……! 天才やな……!』しか言わなくなってしまって(笑)。でも唯さん、翌日にはもう慣れて、バリバリ参加していらっしゃいました」と小林のほっこりエピソードを明かした。
須賀、中川、小林の魅力を問われたウォーリーは、まず須賀について、「健太は僕が知っている中でも、ダントツに身体が利く俳優。なのでどうしても健太に動いてもらいたくなってしまうんですけど、今回はあえてずっと車椅子に乗ってもらいます。健太が、演劇におけるセリフの言い方について研究しているのも知っているので、今回はその部分をしっかりと表現してもらえたら」と期待を込める。中川に関しては、「D(中川)は破天荒! それがたまに裏目に出ることもあるんですけど(笑)、ガチッとハマったときはすごい力を発揮するんです。僕はDのそんなところが大好きです」、小林については、「唯さんと言えば優れた身体能力! 本作は基本的にストレートプレイではありますが、パフォーマンスを披露するシーンもたくさんあるので、そういった場面で唯さんの身体能力が遺憾なく発揮されていると思います」と熱弁した。
公演は12月13・14日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、18日から27日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストで行われる。
1995117546
開催日程・会場
2025年12月13日(土)・14日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2025年12月18日(木)〜27日(土)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
スタッフ
企画・作・演出:
音楽:三國茉莉
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須賀健太 @suga_kenta1019
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