本作の原案は、2020年に
製作発表ではまず、屋比久と唯月が劇中歌「ホトトギス」「雑草」「プリザーブドフラワー」「花歌」を披露。その後、クリエイター陣が加わり、会見が行われた。屋比久は「世界初演ということで挑戦の詰まった作品ではありますが、1つのエンタテインメントとして面白い作品になる、してみせるという気合いでいっぱいです。ふうかと2人で、ここからより一層『白爪草』という作品を深く、そして高く積み重ねていきます。ヒグチアイさんの楽曲、(福田)響志さんの脚本、元吉さんの演出、ふうかと私の色、いろいろな色が混じり合って、面白い花束として皆様にお届けできたらうれしいです。ぜひぜひ、楽しみに待っていてください」と話す。
唯月は「初めてこの劇場に足を踏み入れたのですが、これからお客様と私たちの密室空間でどんなことが行われるのか、楽しみにしていていただきたいです! お客様との距離がすごく近いので、観に来てくださる方に『こんなミュージカル初めてだな、また観たいな』と中毒になってもらえたらうれしいです(笑)。囲み舞台なので、いろいろな目線で何度も観ていただけたら、もっともっと楽しめるんじゃないかなと思っております。ともちゃんと一緒に双子を一生懸命演じますので、この花屋さんで皆様をお待ちしております!」と呼びかける。
ヒグチは「曲数がとても多くて最初は『そんなに書けないよ』と駄々をこねていたのですが(笑)、最終的にはすべて書かせていただくことになりました。すごく大変でしたが、そもそも普段ポップスの曲を書くときは、例えば、自分の感情の5秒を5分に伸ばす、といったふうに『この瞬間のこの感情を曲にする』ことが多いです。ミュージカルの場合は、楽曲の中で時間を経過させていかなくてはいけない、そういう意味合いもあるということを最初のお打合せでお伺いしました。『ここはなぜいきなり歌い始めるんですかね』といったミュージカルの根幹を揺るがす質問にも福田さん、元吉さんに丁寧に答えていただいて(笑)、楽しく作らせていただきました」と明かした。
福田は「原作の我人さんの脚本が本当に素晴らしく、このまま二人芝居にしても面白いんじゃないか、と思うくらいだったのですが、今回ミュージカルにするいうことで、歌をどう組み込んでいくかを考える作業から始めました。お花屋さんを舞台にしたワンシチュエーションということで、植物や、お花屋さんにあるものをモチーフにし、先ほど披露していただいた『ホトトギス』『雑草』『プリザーブドフラワー』のようにミュージカルとして昇華していきました。その結果、曲数が多くなってしまい、すみません(笑)。 でも本当にどれも素晴らしい曲に仕上げてくださいました。とても近い距離で役者さんと体感するミュージカルになると思うので、この2人の関係性や、家族の関係性をより深めていくことを意識しながら、脚本にさせていただきました」と語った。
元吉は「原作は、映像の演出、音響の演出、スリラーの見せ方が非常に高いレベルで組み込まれている傑作だと思っているので、それを新たに、生身の人間が演じることの意味を考えなければならないと思っています。どう多面的に見せていくのか、彼女たちがどう選択をしていったのかを考えなければ、観ているお客様の心を打つことはできない。結果、4面の囲み舞台にしようと思いつきまして、本当に多くのご協力をいただいて実現します。 今この劇場はエンドステージになっているのですが、これをバラさせていただき、真ん中に贅沢にステージを作り、全部の面にお客様が入って、周りに装飾を入れていくという、イマーシブ要素もあるミュージカルを目指しております。別の面からは違う視点で、違う表情を見られる、体験できるミュージカルを目指していきますので、ぜひ楽しみにしていただければと思っています」と構想を語った。
また会見では、映画版で主演を務めた電脳少女シロからのスペシャルメッセージ動画も紹介された。同動画は現在、ホリプロステージの公式YouTubeチャンネルで公開されている。
公演は来年1月8日から22日までSUPERNOVA KAWASAKIにて行われる。
電脳少女シロ コメント/新作ミュージカル「白爪草」2026年1月上演
新作ミュージカル「白爪草」
開催日程・会場
2026年1月8日(木)〜22日(木)
神奈川県 SUPERNOVA KAWASAKI
スタッフ
原案:映画「
音楽・歌詞:
脚本・歌詞原案:
演出:
出演
※Yシート(20歳以下当日引換券)、U-25チケットあり。
ステージナタリー @stage_natalie
【会見レポート】ミュージカル「白爪草」は囲み舞台で“俳優と体感できる”作品、屋比久知奈・唯月ふうから語る(動画あり)
https://t.co/a7uVc1MbW8
#白爪草ミュージカル https://t.co/FTYltsQ3Jy