「ブロードウェイ・バウンド」は、ニール・サイモンが1980年代に取り組んだ自伝的作品“B・B三部作”の完結編。同じく“B・B三部作”の「ブライトン・ビーチ回顧録」では、迫り来る第二次世界大戦を前に、貧しいながらもたくましく生きる主人公の少年ユージンらユダヤ人一家の姿が描かれ、「ビロクシー・ブルース」では、徴兵されたユージンが新兵訓練キャンプで仲間たちと過ごした日々や、彼の初恋と初体験にまつわる物語が展開した。「ブロードウェイ・バウンド」では、戦後、青年になったユージンと家族のストーリーが紡がれる。
「ブロードウェイ・バウンド」で23歳のユージン役を務める佐藤は、2021年に上演された小山演出によるPARCO PRODUCE「ブライトン・ビーチ回顧録」で14歳のユージン役を演じた。また、母ケイト役の
開幕前会見にはキャスト陣と小山が出席した。小山は本作の魅力について、「『ブロードウェイ・バウンド』はニール・サイモンが五十代になってから書いた“大人”なテイストの作品。『ブライトン・ビーチ回顧録』のときは結束していた家族が、第二次世界大戦を経てそれぞれ価値観が変わり、家庭内でもいざこざが起きてしまいます。つらいシーンも多いのですが、ユーモアを持って家族たちを見つめるユージンの視点が、『ブロードウェイ・バウンド』の魅力の1つだと思います」とコメント。
佐藤は「『ブライトン・ビーチ回顧録』以来、4年ぶりに“家族”と再会することができてうれしいです。小島さん、浅野さんも含め、皆さんと楽しくお稽古させていただきました」と明かし、松下は「『ブロードウェイ・バウンド』への出演が決まったとき、『みんなとまた会えるんだ』と思い、すごくうれしかったです。『ブロードウェイ・バウンド』という戯曲はあまりにも素晴らしい作品。その魅力をお客様に届けるためには集中してお芝居をしなければなりません。なので、初日を迎えるにあたり、大変緊張しています……!」とはにかむ。
入野は「『ブライトン・ビーチ回顧録』の経験があったので、緊張せずすんなり稽古に入ることができ、キャストの皆さんとさらに親密な関係を築くことができたと思います。『ブライトン・ビーチ回顧録』出演後、共演者の方々の活躍をテレビ等で観て、“家族の絆”を感じていました」とキャストたちに視線を送り、神保は「『ブロードウェイ・バウンド』の出演オファーをいただいたとき、『同じメンバーでまた集まることができるんだ!』と飛び上がって喜びました。また、4年の時を経て再会した勝利くんと自由くんの成長に大変驚いています。2人とも大人になったなあ……としみじみ感じました」と穏やかな表情を浮かべる。
続投キャストに囲まれ、初めは緊張していたという小島は「稽古初日に祖父役の浅野さんが『俺がいなかったらこの家族は生まれていない!』とおっしゃっていて、とても和みました(笑)」とエピソードを明かし、「『ブロードウェイ・バウンド』という作品には素敵な言葉がたくさんちりばめられています。お客様にもきっと本作の魅力が届くと思いますので、ぜひ劇場にいらしていただけたら」と観客に呼びかける。同じく今作から参加する浅野は、小島のコメントに微笑みつつ、「『ブロードウェイ・バウンド』はほかのニール・サイモン作品とは毛色の違う、少し暗い描写がある戯曲。人の心の深い部分が描かれていて、個人的にすごく好きな作品です。自信を持ってお送りします」と作品にかける思いを語った。
上演時間は休憩ありの約3時間。東京公演は9月28日まで行われ、その後、10月2日から13日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される。
PARCO PRODUCE 2025「ブロードウェイ・バウンド」
2025年9月4日(木)〜28日(日)
東京都 PARCO劇場
2025年10月2日(木)〜13日(月・祝)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
スタッフ
作:ニール・サイモン
翻訳:青井陽治
演出:
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