「ナイツ・テイル」アリーナライブは“新しい体験”に!堂本光一・井上芳雄はキャンプ場での裏話語る

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ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語-』ARENA LIVE」の製作発表記者会見が、昨日6月3日に東京・ベルサール羽田空港で行われ、堂本光一井上芳雄らが出席した。

左から音月桂、堂本光一、井上芳雄、上白石萌音。

左から音月桂、堂本光一、井上芳雄、上白石萌音。

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「ナイツ・テイル -騎士物語-」は、ジョン・ケアードの脚本・演出により、2018年に東京・帝国劇場で初演されたミュージカル。2020年にはシンフォニックコンサートバージョンが開催され、翌2021年にはコンサート版で生まれた新曲を盛り込んで再演が行われた。このたび行われるアリーナライブ版では、東京・東京ガーデンシアターに張り出し舞台を設け、オーケストラの演奏と共に、毎回6000名超の観客を迎えて公演が行われる。

左から今井麻緒子、ジョン・ケアード、島田歌穂、宮川浩、音月桂、堂本光一、井上芳雄、上白石萌音、大澄賢也。

左から今井麻緒子、ジョン・ケアード、島田歌穂、宮川浩、音月桂、堂本光一、井上芳雄、上白石萌音、大澄賢也。[拡大]

報道陣と300人以上のオーディエンスが見守る中、会見には脚本・演出のケアード、日本語脚本・歌詞の今井麻緒子、アーサイト役の堂本、パラモン役の井上、そしてエミーリア役の音月桂、牢番の娘役の上白石萌音、ヒポリタ役の島田歌穂、シーシアス役の宮川浩、ジェロルド役の大澄賢也が登場。

さまざまな戯曲をもとに本作の脚本を執筆したケアードは「元の戯曲には今読むと、時代遅れで性差別的な要素がとても多いのですが、“戦争の悪”“環境保護”“社会における女性の地位の口上”という3つのテーマを掲げ、現代に沿った作品になるように脚本を書きました。今回は、これまで以上にこのテーマを大切にしたい」と言葉に力を込める。今井は「外国で生まれた作品の翻訳ではなく、いちからミュージカルを作ったのはこの作品が初めてで、思い入れが深いです。また上演できてうれしい」と思いを口にした。

「ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語-』ARENA LIVE」の舞台セットイメージ。

「ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語-』ARENA LIVE」の舞台セットイメージ。[拡大]

会見では、松井るみが手がける本公演の舞台装置イメージも披露された。今回は東京ガーデンシアターのアリーナに、うっそうとした森が出現するほか、ステージ上手と下手の上部、そして中央後方にスクリーンも設置されるという。舞台セットについてケアードは「俳優たちには袖にはけず、舞台に立ち続けてもらう。東京フィルハーモニー交響楽団や、和楽器の演奏者たちもステージの上で大きな音を奏でます」「コンサートバージョンではありますが、1曲も欠かさず、劇場公演よりも大きな音で全曲やる。殺陣やダンスもあります」と構想を語る。また本公演に際して、脚本・演出を再構成することについてケアードは「『ARENA LIVE』では、おのおののキャラクターがそれぞれの視点から何が起きているのか語りながら、楽曲を披露する形になる」と明かした。なお上演時間は、休憩なしで2時間30分程度になるという。

堂本は本作の魅力について「男が名誉にこだわることがいかに滑稽か、僕らが真剣に演じるほどにお客様は笑える。僕らも演じながら気付くことが多く、面白い」とコメントし、ケアードの演出については「不安になったときに『もしジョンの求めることが僕にできなかったらどうするんですか?』と尋ねたことがある。でもジョンは『光一にできないわけがない。できるから僕らは一緒にやってるんだ』と答えてくれた。ジョンの“魔法”をいつも感じていますし、魔法が解けないように僕も成長していけたら」と話す。

井上は「形を変え、本作と何度も再会できてうれしい」と言い、「ジョンの話を聞いて、どんな公演になるか少しずつ見えてきた。今言えるのは、観たことがない作品になるということ。新しい体験になることは確実です!」と自信をのぞかせる。またアーティストとしてライブを多数経験してきた堂本が「どんな風にステージに立つべきかまだわからない。お客様に手を振ったりはしないでしょうし……」と口にすると、井上は「たくさんの方々に観てもらえるのがうれしいから、テンションが上がって僕は手を振ってしまうかも」とジョークを飛ばした。

音月は「ジョンと麻緒子さんは、家族のようなカンパニーを作ってくれた。温かい現場で新しい作品を生み出せそうで楽しみ。それに羽田で製作発表をさせていただけるなんて、まるで作品が世界に旅立つかのようで素敵です!」と期待を口にする。また井上の「(2018年の)『ナイツ・テイル』初演の製作発表は、萌音ちゃんはスケジュールの都合で来られず、パネルだった」という発言を受け、上白石は「今日は立体です」とクルッと回って記者を和ませつつ、「初演のとき、私は成人したばかり。偉大な先輩たちの背中を追い、1公演ずつ重ねてきました。6000人のお客様をどなたも置いていかないよう、隅々まで行き渡る表現をしたい」と意気込みを述べた。

島田歌穂

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宮川浩

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「レ・ミゼラブル」「ベガーズ・オペラ」でもケアードとタッグを組んだ島田は「『ナイツ・テイル』でオリジナル作品を作れた時間は宝物のよう。今回はかつてないスケールの公演なので、どんな“ジョン・マジック”が起きるのか楽しみ」と笑顔を浮かべる。同じくケアード演出の「レ・ミゼラブル」に出演した宮川は、今回が初参加。宮川は「一生懸命、台本と映像で勉強している」と述べ、「約40年前、大学生だった僕にジョンは“君は『レ・ミゼラブル』に就職したんだ”と言ってくれた。以来、この仕事を続けてこられたのはジョンのおかげ」と感慨深げに話した。

大澄賢也

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大澄は「僕は巳年の年男で、赤いちゃんちゃんこを着る年齢(笑)。厄年でもありますが、芸能の世界ではいい“役”や作品に出会える年でもある。僕にとって新たなスタートになる舞台になりそうで、ワクワクします」と晴れやかな表情を浮かべた。

会見ではオーディエンスからの質問にキャストが答える場面も。千葉県内のキャンプ場、成田ゆめ牧場で行われたビジュアル撮影のエピソードを尋ねられると、井上は「衣裳を着てヘアメイクもしてキャンプ場を歩いていたら二度見された」、堂本は「撮影で食べたベーコンがおいしかった」「余ったバーベキュー用の良いお肉を持ち帰って家で食べた」と口々に回答。これを聞いたケアードは「スターは良い扱いを受けていますね!(笑)」とまぜっ返し、会場を笑いで包んだ。

公演は8月2日から10日まで。チケットの一般前売は7月6日にスタート。

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ミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語-」ARENA LIVE

2025年8月2日(土)〜10日(日)
東京都 東京ガーデンシアター

スタッフ

脚本・演出:ジョン・ケアード
原作:ジョヴァンニ・ボッカッチョ「Teseida」 / ジェフリー・チョーサー「騎士の物語」 / ジョン・フレッチャー / ウィリアム・シェイクスピア「二人の貴公子」
作詞・作曲:ポール・ゴードン
日本語脚本・歌詞:今井麻緒子
音楽スーパーバイザー・オーケストレーション・編曲・指揮:ブラッド・ハーク

出演

アーサイト:堂本光一
パラモン:井上芳雄
エミーリア:音月桂
牢番の娘:上白石萌音
ヒポリタ:島田歌穂
シーシアス:宮川浩
ジェロルド:大澄賢也
牡鹿:松野乃知
穴井豪 / 岩下貴史 / 大山五十和 / 佐藤セイガ / 西口晴乃亮 / 石井亜早実 / 遠藤令 / 酒井比那 / 塩川ちひろ / 知念紗耶 / 富田亜希 / 植木達也 / 神田恭兵 / 小西のりゆき / 茶谷健太 / 照井裕隆 / 中井智彦 / 広瀬斗史輝 / 本田大河 / 青山郁代 / 岩瀬光世 / 咲花莉帆 / 田中真由 / 堤梨菜 / 原梓 / 藤咲みどり / 水野貴以

JAPANESE MUSICAL INSTRUMENTS PLAYERS

武田朋子(篠笛・能管) / 小濱明人(尺八) / 織江響(津軽三味線) / 松橋礼香(津軽三味線) / 三浦公規(太鼓) / 内藤哲郎(太鼓) / 石川直(太鼓)

公演・舞台情報

読者の反応

中井智彦 Nakai Tomohiko @NakaiTomohiko

#ナイツテイル
アリーナライブの全貌が少し見えて来ました!!
アリーナが森に。
僕たちはどこに...
踊り、殺陣あり。
どんな世界になるか、ワクワクです!! https://t.co/NuuSma5fGm

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