“オスカル様”に憧れる渡辺さらさ(
本作では、キャストたちの華やかなパフォーマンスシーンが要所で登場する。開演と同時に始業のベルが鳴ると、第100期生の4人が現れ、紅華歌劇音楽学校の校歌「桜吹雪舞うなかに」を斉唱。美しいハーモニーを響かせ、観客を物語に引き込んだ。また、紅華歌劇団OGの講師・大木芳子(
前作からさらさ役を続投する志田は、幼い頃から舞台に立つ才能があると言わしめた彼女の“華”を、豊かな表情と声色、すらりとした長身で体現。まぶしい笑顔で、さらさを誰からも愛される天真爛漫な少女として立ち上げる。さらさが愛に自身の過去を打ち明けるシーンでは、志田はそれまでのはしゃいだ演技から一転、落ち着いたトーンで一語一語丁寧にセリフを紡ぎ、さらさの普段とは異なる一面を垣間見せた。新キャストとなる小越は、愛を喜怒哀楽を表に出さないクールな少女として演じる。態度とは裏腹に湧き上がる、愛の心の中の感情は、モノローグを通して描き出され、小越はそれらの感情を、ときに繊細に、ときにコミカルに表現。さらさが愛を“仲良し”な友達だと認識していることがわかる場面では、小越は顔を輝かせて思わず立ち上がり、愛の喜びを隠しきれない様子で観客の笑いを誘った。
ゲネプロ前の囲み取材には、メインキャスト7名が出席。志田は「ここにお客様が入ってこられることを想像すると、この舞台はどうなっていくんだろうとドキドキワクワク。楽しみが膨らみます。原作をリスペクトしながらみんなと作った、舞台ならではの『かげきしょうじょ!!』を“キラキラした世界線”でお届けできたら」とアピールする。小越は「稽古場から明るく楽しい雰囲気でした。今回からの参加なので不安もありましたが、皆さんに助けていただき今日を迎えられ感謝しています」と振り返る。
新谷は「稽古中、役作りに悩んだときも、周りの方々の明るい雰囲気に助けられました。客席の方と目を合わせるシーンが多いので、お客様には楽しみにしていただけたら」と話し、髙橋は「三越劇場に立つのは初めてですが、劇場入りする前から綺麗な劇場だなとワクワクしていました。本作の世界観にぴったりの空間だと思います」と声を弾ませる。青山は、今作で聖の高校時代が明かされることに触れ、「第1章でなぜあのセリフを言っていたかなどが今回わかると思います。聖ちゃんの可愛いところを見せられるようにがんばりたい」と意気込み、中山リサ役の三田美吹は「毎日が学びの稽古期間でした。もう一度観たいと思っていただけるような作品にできたら」と気合いを述べる。小園桃役の
上演時間は約1時間35分。公演は12月18日まで。
舞台「かげきしょうじょ!!」第2章
2024年12月12日(木)~2024年12月18日(水)
東京都 三越劇場
スタッフ
原作:
脚本・演出:
音楽:斉藤恒芳
振付:
出演
渡辺さらさ:
奈良田愛:
星野薫:
沢田千夏:
野島聖:青山なぎさ
中山リサ:三田美吹
小園桃:
白川暁也:
白川煌三郎:
丁嵐幸恵:
渡辺健:
大木芳子:
アンサンブル:
※高橋果鈴の「高」ははしご高が正式表記。
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【公演 / 会見レポート】舞台「かげきしょうじょ!!」第2章開幕、さらさ役の志田音々「“キラキラした世界線”でお届け」(舞台写真あり)
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