スペースノットブランクが「再生」に挑む、多田淳之介「楽しませてくれるに違いありません」

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小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『再生』」が、12月2・3日に神奈川・横浜にぎわい座 のげシャーレ、12日から14日まで神奈川・神奈川県立青少年センタースタジオHIKARIで上演される。

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「再生」メインビジュアル(Graphic Design by Zhao Wenxin)

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「再生」メインビジュアル(Graphic Design by Zhao Wenxin)

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多田淳之介率いる東京デスロックが2006年に初演した「再生」は、“30分の物語を3回繰り返す”という構造の作品。本作は同劇団だけではなく、さまざまな演出家により上演が重ねられてきた。今回は、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクが、原案が保有する“集団自殺”のモチーフを再解釈し、立ち上げる。リハーサル・ディレクターを宮悠介山口静、演出を小野彩加中澤陽が担い、出演者には宮、山口、小野、中澤のほか、古賀友樹、ゴーティエ・アセンシ、斉藤綾子、瀧腰教寛が名を連ねた。

上演に向け、多田は「舞台芸術は日々繰り返し上演されますが、一つとして同じ瞬間はありません。それは私たちの生も同じです。二度と繰り返せないこの瞬間やこの生を描くことは、舞台芸術の持つこれまでも、そしてこれからも失われることのない力です。2020年代、現在の『再生』はどんな上演になるのか、スペースノットブランクさんなら、きっと今を生きている私たちを驚かせたり、楽しませてくれるに違いありません」とコメント。スペースノットブランクは「今回の『再生』では、『30分の物語を3回繰り返す』という構造のおもしろみの部分のみならず、原案が持っているテーマの部分にも着目しながら、なぜ『30分の物語を3回繰り返す』ことを志したのか、を現在進行形の解釈で紐解いて、外と中の両面に新しい選択肢を発見したいと思います」と述べた。

また、神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI公演の上演期間中、同劇場でワークショップ「『30分の物語を3回繰り返す』構造を持つ舞台『再生』の上演前に『30分の物語』を1回再生するワークショップ」が行われる。詳細は公式サイトを確認しよう。

多田淳之介 コメント

「再生」は書くのも恥ずかしいくらい昔の、2006年に東京デスロックで初演した作品です。以降劇団でも数度の再演、他団体による上演もしていただいてきました。しかし台本があるわけでもなく、30分の演劇を同じように3回繰り返す(繰り返そうとする)という構造のみが「再生」という作品を支えています。今回スペースノットブランクさんが上演してくれるということで、その構造すらどう変容していくのか、もはや「再生」というタイトルだったらどういった作品を作るのかという次元かもしれません。ともかく楽しみです。舞台芸術は日々繰り返し上演されますが、一つとして同じ瞬間はありません。それは私たちの生も同じです。二度と繰り返せないこの瞬間やこの生を描くことは、舞台芸術の持つこれまでも、そしてこれからも失われることのない力です。2020年代、現在の「再生」はどんな上演になるのか、スペースノットブランクさんなら、きっと今を生きている私たちを驚かせたり、楽しませてくれるに違いありません。

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク コメント

多田淳之介さん原案の「再生」を上演します。2019年から独自の動きの生成手法「フィジカル・カタルシス」を作り始めて、2023年からそれを継承する企画「継承する身体」を始めて、私たち以外のアーティストの意匠を私たちが「継承する」ことにも興味を抱き始めました。2023年にジェローム・ベルさんの「ピチェ・クランチェンと私」を原案とする「松井周と私たち」を上演し、2024年にcontact Gonzoさんの「訓練されていない素人のための振付コンセプト001/重さと動きについての習作」を上演しました。どれにも共通するのは、その作品の中で何が起こっているのかよりも、その作品の外で何が起こっているのかに焦点が当たること、でした。それぞれの意匠を体験として通過することがなければ選択することができない新しい選択肢を発見し続けています。今回の「再生」では、「30分の物語を3回繰り返す」という構造のおもしろみの部分のみならず、原案が持っているテーマの部分にも着目しながら、なぜ「30分の物語を3回繰り返す」ことを志したのか、を現在進行形の解釈で紐解いて、外と中の両面に新しい選択肢を発見したいと思います。出演には、これまで数多くの私たちの作品に参加いただいている古賀友樹さん。2024年5月から7月のフランスでのレジデンスで偶然知り合ったダンサーのゴーティエ・アセンシさん。記憶に新しい「ダンスダンスレボリューションズ(作:松原俊太郎)」でディディを演じた斉藤綾子さん。2019年より「フィジカル・カタルシス」の研究開発に携わり、毎回異なる多様な価値を私たちの作品に持ち込んでいただいている瀧腰教寛さん。「継承する身体」にて「フィジカル・カタルシス」を継承する対象として通年で協働した宮悠介さん。2019年より「フィジカル・カタルシス」の研究開発に最も長く継続して協働いただいている山口静さん。そして演出を行なう小野彩加と中澤陽、私たちも、構造を自ら体験すべく、出演いたします。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

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小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「再生」

2024年12月2日(月)~2024年12月3日(火) ※公演終了
神奈川県 横浜にぎわい座 のげシャーレ

2024年12月12日(木)~2024年12月14日(土)
神奈川県 神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI

スタッフ

原案:多田淳之介
リハーサル・ディレクター:宮悠介 / 山口静
演出:小野彩加 / 中澤陽

出演

古賀友樹 / ゴーティエ・アセンシ / 斉藤綾子 / 瀧腰教寛 / 宮悠介 / 山口静 / 小野彩加 / 中澤陽

※U-30、U-18割引あり。

公演・舞台情報

「30分の物語を3回繰り返す」構造を持つ舞台「再生」の上演前に「30分の物語」を1回再生するワークショップ

2024年12月12日(木)~2024年12月14日(土)
神奈川県 神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI

進行:小野彩加、中澤陽、宮悠介、山口静

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2024 (c) Ayaka Ono Akira Nakazawa Spacenotblank

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佐藤久 Hisa SATO @01HisaSATO

再生初演なつかしいな!見に行こうかな https://t.co/OW5hIAo8Ti

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