「
これは、振付家・ダンサーの
上演に向け、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・長塚圭史は「山田うんさんと池上高志さんが、容易には噛み合うことのない激烈な理論を交わし合い、止揚しながら未知へと飛躍します。前人未到のハイパー・エンターテインメントをKAAT神奈川芸術劇場で体感していただきたいと思います」とコメント。山田は「この秋、KAATで次なる一歩として、これまでより先に進んだものをご覧いただけるかと思います」、池上は「うんさんの身体表現や身体を使って世界を、動く空間をどう見ていくかということが、言葉だけに頼りがちなAIに欠如している部分を補えると考えられるので、その点に関しても、うんさんとの試みは非常に面白くなるだろうと期待しています」とそれぞれ思いを述べた。
公演は、10月18日から20日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール内特設会場にて。
長塚圭史コメント
舞踊家と科学者。空間とVR。身体と人工生命。ダンサーとドローン。言葉とコトバ。共生と発見のための未開の道のりに歩み出しますのがこのダンスエクスペリメント。山田うんさんと池上高志さんが、容易には噛み合うことのない激烈な理論を交わし合い、止揚しながら未知へと飛躍します。前人未到のハイパー・エンターテインメントをKAAT神奈川芸術劇場で体感していただきたいと思います。
山田うんコメント
2022年からスタートした共同クリエイションで「人工知能(AI)」「人工生命(ALife)」と「人間」の世界を作ろうと、トライ&エラー&ディスカッションを重ねてきました。生命とは? 感情とは? 痛みとは? 創作であり研究であり、池上さんとは常にたくさんの問いが生まれます。今回は「記憶」をテーマに高橋悠治さんに参加していただき、人間と機械の生み出す音楽の風景にも挑戦し、衣装はアルゼンチンのデザイナー、マルティン・チュルバさんのお力を得ます。この秋、KAATで次なる一歩として、これまでより先に進んだものをご覧いただけるかと思います。
池上高志コメント
2022年から2023年にロボットやAI、VRを使って山田うんさんと創作した作品がとても面白くて、研究で普段やっていることとは違い、人工知能を現実世界に降ろし、もっとAIやロボットの可能性を探究できると感じました。
今回のテーマについてですが、日常生活には常に新しい発見があり、AI、特に巨大な言語モデルのchat GPTやLLaMaを使うことで、一挙に人間の知覚や認識が広がり、同じ風景でも今まで見なかったことが見えてきます。そういうことをテーマに、新しい芸術作品や表現が作れるのではないかという期待をもっています。うんさんの身体表現や身体を使って世界を、動く空間をどう見ていくかということが、言葉だけに頼りがちなAIに欠如している部分を補えると考えられるので、その点に関しても、うんさんとの試みは非常に面白くなるだろうと期待しています。
KAAT×山田うん×池上高志「まだここ通ってない」
2024年10月18日(金)~2024年10月20日(日) ※公演終了
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール内特設会場
スタッフ
出演
ダンス
ピアノ
高橋悠治
サウンド、エレクトロニクス
土井樹
関連記事
ステージナタリー @stage_natalie
KAAT×山田うん×池上高志「まだここ通ってない」に川合ロンら(コメントあり)
https://t.co/3wg4hl8kuO https://t.co/AzRWyCBrEb