本公演では、佐々木が主宰するTeam 申が2021年に上演した「君子無朋(くんしにともなし)~中国史上最も孤独な『暴君』雍正帝~」以来、約3年ぶりに佐々木、阿部修英、
フォトコールは約30分間にわたって行われた。劇中では、アンサンブルたちの身体表現や可動式の舞台装置などを用いながら、シーンが次々に展開。フェデリコ、ハインリヒ親子の複雑な関係や、フェデリコが平和を目指して策略を巡らせる様子などが、スピーディに描かれた。
フェデリコは、十字軍遠征中に毎日風呂に入るなど、予想がつかない行動をとる人物。佐々木はあっけらかんとした笑顔を浮かべつつ、時折目をぎらぎらと輝かせ、フェデリコの底知れなさを体現する。また上田は、そんな父フェデリコにひざまずきながらも反発心を抱くハインリヒを、熱くまっすぐに演じた。
フォトコール前に行われた初日前取材には、作者の阿部、演出の東、出演者の佐々木、上田、
作者の阿部は「人間にはここまでできるのだという、可能性と希望の物語」と本作に込めた思いを明かし、「フェデリコのことを調べるほどに、“英雄”らしからぬ不完全な面が見えてきます。神によってではなく、不完全な人間が平和を実現する様子を描きたかった」とコメント。演出の東は、「スケールが大きくテンポの良い脚本をシンプルな舞台で立ち上げるために、キャストとスタッフのマンパワーに頼りました。それをお客様に観てほしい」と述べた。
那須は「キャストがマンパワーでシンプルな舞台を動かし、アナログな手法で作品を立ち上げます。もう本番を迎えるということが信じられませんが、楽しみにしていてください」、栗原は「この舞台をどう受け止めてもらえるのか楽しみ。暑い日が続きますが、涼しい劇場で熱い舞台を観て」とそれぞれ観客にメッセージを送る。
また六角は「7月は、(稽古場で)佐々木さんがくれる差し入れを食べて暮らしていた」と笑いを誘い、「ぼんやり観て理解できる作品ではないかもしれない。でもしっかり観ることで、自分で面白さを勝ち得ることができる舞台だと思うので、ぜひご覧ください」と語った。
会見では佐々木と上田が互いの印象を明かす場面も。上田はフェデリコとハインリヒの対立に触れ、「最初は『あまり稽古でも口を利かないのかな』と思っていたけど、蔵之介さんがたくさん差し入れをくれて餌付けされました」と記者たちを笑わせつつ、「蔵之介さんの演技に圧倒された。存在感がすごい。稽古中は僕らにも気を遣ってくれていたし、信頼しています」と佐々木に視線を送る。
佐々木は「“KAT-TUNの上田竜也”といえばやんちゃなイメージがあったけど(笑)、稽古場の彼はとにかくまじめでした。彼は多くのお客さんがいる場所でのパフォーマンスもたくさん経験しているし、舞台で“爆発”するやり方をよくわかっていると思うので、ついていきます!」と上田に笑顔を向けた。
上演時間は、休憩20分を含む約2時間40分。東京公演は本日8月6日から9月1日まで行われ、その後本作は7・8日に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、11日から16日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、21・22日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールでも上演される。
PARCO PRODUCE 2024「破門フェデリコ~くたばれ!十字軍~」
2024年8月6日(火)~9月1日(日) ※公演終了
東京都 PARCO劇場
2024年9月7日(土)・8日(日) ※公演終了
愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2024年9月11日(水)~16日(月) ※公演終了
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2024年9月21日(土)・22日(日・祝) ※公演終了
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
スタッフ
作:阿部修英
演出:
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8/6㈫-9/1㈰ 東京
9/7㈯-8㈰ 愛知
9/11㈬-16㈪ 大阪
9/21㈯-22㈰ 福岡
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