「仙川の夜を楽しんで」暗闇を照らして観劇する、劇団しようよ「人形のいいえ」本日開幕

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劇団しようよ『人形のいいえ』」が、本日4月11日に東京・POSTOで開幕する。

劇団しようよ「人形のいいえ」より。(撮影:白幡健太郎)

劇団しようよ「人形のいいえ」より。(撮影:白幡健太郎)

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劇団しようよ「人形のいいえ」より。(撮影:白幡健太郎)

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2011年に旗揚げされた劇団しようよは、東京・調布市仙川と京都の二拠点で活動する劇団。今回は、座付作家の富沢朱夏がヘンリック・イプセン「人形の家」を“今生きる人たちの物語”として再構築した新作「人形のいいえ」を、仙川チームが上演する。演出・美術を大原渉平が担当。会場は真っ暗闇となり、観客は見たいものに自ら明かりを照らしながら観劇する。

劇団しようよ「人形のいいえ」より。(撮影:白幡健太郎)

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イラスト系専門学校に通いながら一人暮らしをしている野本ららは、イラストを描き始めたときからのフォロワー「オリオン」さんこと、累と親しくなる。あるとき、ららがパパ活大手アカウントの「くろちゃま」の匿名お題箱に書き込みをするのだが……。

劇団しようよ「人形のいいえ」より。(撮影:白幡健太郎)

劇団しようよ「人形のいいえ」より。(撮影:白幡健太郎)[拡大]

大原は「『表と裏、裏と表、本音と嘘、嘘とのぞみ』が交差する“まだら模様の人間たち”が織りなす物語を、『夜の仙川』というコンセプトで、夜の時間帯だけに限定して、上演したいと思っています」「明るさも、暗がりも、少し背伸びして、どちらも受け止めてみたいと思っています。一緒に、仙川の夜も楽しんでもらえれば嬉しいです」と呼びかける。

富沢は「男性優位か、女性優位か、時と状況によって大きく変わって見えてくる時代に、さまざまな色を持って混ざり合う混沌を私は楽しみながらSNSを眺めています。その肌触りが真っ暗な会場からご来場いただいた方に伝われば嬉しいです」と期待を込めた。

出演者には劇団員の池田きくの、沼田亮平に加え、國玉咲笑、劇団Wistroemeriaの山本祐太、神谷柚衣が名を連ねた。上演時間は約1時間15分。本日4月11日はプレビュー公演となり、公演は4月14日まで行われる。

大原渉平コメント

大原渉平

大原渉平[拡大]

京都と仙川の二拠点で展開している劇団しようよ。仙川チームの公演も2回目を迎えました。この街に実際に住んでいる僕は、陽気な昼の仙川の街ばかりみてきました。朗らかで、とても愛おしい街です。と、同時に、それを反対からも見たくなってきました。

としたところで、座付作家・富沢朱夏が描いてきた新作「人形のいいえ」。

「表と裏、裏と表、本音と嘘、嘘とのぞみ」が交差する“まだら模様の人間たち”が織りなす物語を、「夜の仙川」というコンセプトで、夜の時間帯だけに限定して、上演したいと思っています。

会場は、たびたびお世話になっているPOSTOさん。全編暗闇の中で戯曲を編み上げ、そこから、誰かの光を探してみたいと思います。

見たいものも、見たくないものも、見ようとしていたものも、見ないことにしてきたものも、

どっと、思ってもみなかった時にとんでもない情報量でやってくる現代。

明るさも、暗がりも、少し背伸びして、どちらも受け止めてみたいと思っています。

一緒に、仙川の夜も楽しんでもらえれば嬉しいです。

富沢朱夏コメント

富沢朱夏

富沢朱夏[拡大]

ヘンリック・イプセンの「人形の家」を読んだ時に、なんて今、まさに今の時代を生きる人と肌馴染みのある脚本なのだろう、と思いました。その「人形の家」にインスパイアされながらも、今生きる人たちの物語として構築したのが「人形のいいえ」です。

男性優位か、女性優位か、時と状況によって大きく変わって見えてくる時代に、さまざまな色を持って混ざり合う混沌を私は楽しみながらSNSを眺めています。その肌触りが真っ暗な会場からご来場いただいた方に伝われば嬉しいです。

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劇団しようよ「人形のいいえ」

2024年4月11日(木)〜14日(日) ※公演終了
東京都 POSTO

スタッフ

作:富沢朱夏
演出・美術:大原渉平

出演

池田きくの / 沼田亮平 / 國玉咲笑 / 山本祐太 / 神谷柚衣

※4月11日はプレビュー公演。

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読者の反応

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金子賢太朗 @k_kentaros

#劇団しようよ
#人形のいいえ

2日目終演。
ご来場いただき誠にありがとうございました。

ステージナタリーさんにも取り上げられています。
観ている側が照らす芝居、情緒があっていいかも。

まっすぐ歪んだ(矛盾)作品を届ける大原さんやキャストの皆さんの思いもそこに乗っかってます。いい現場。 https://t.co/BfNt6ROOBh

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