「剣劇『三國志演技~孫呉』」は荒牧が企画した公演。「三國志演義」に着想を得た本作では、三国の1つ・呉を中心としたオリジナルストーリーが、殺陣やアクションを交えて展開する。おぼんろの
荒牧は「小さいときから『三国志』の物語が好きだったので、明治座さんという素晴らしい劇場でこの作品を上演できることを本当にうれしく思います。良いものを届けられるようカンパニー一同誠心誠意務めてまいりますので、最後まで応援のほどよろしくお願いします」とあいさつした。
本作の魅力について、松本は「激しい殺陣と、縦横無尽に動く舞台機構が見もの。その中にも人間味あふれるストーリーが描かれる」、玉城は「個性的なキャラクターが熱い思いを持って、生き生きと動き回っている。見どころ盛りだくさんのエンタテインメントです」と紹介。梅津は、現在の思いを「生きてここに来られてよかった……それだけです」と端的に語り、「『よくこれをやりながら生きているな、こいつらは』と思っていただけるはず」と観客の期待を煽った。
荒牧から「共演者の僕らですら見惚れてしまう」と殺陣の腕前を称賛された早乙女は「皆さん運動神経が良い人ばかりなので、迫力のある殺陣をお見せできるのではないか」と太鼓判を押し、「僕のイチオシは、凌大演じる孫権が満を持して刀を抜くシーン」とニヤリ。これを受け「やめてくれ!」と慌てた様子を見せた廣野は、「殺陣の一手一手に魂がこもっているので、そこを観ていただけたら。お芝居も皆さん素敵です」とアピールした。
司会が体力面でのハードさについて話題を移すと、松本が「主演の2人はずっと動き回っているので稽古場から心配でした。本当によく今日を迎えられたなと」と敬意を示し、「ケガなく千秋楽まで辿り着けるよう祈っています」と述べる。荒牧と梅津は顔を見合わせ、荒牧が「身体は大丈夫。やるしかないんでね。精神的に参ってしまわないよう、お互いに鼓舞して支え合っていけたらなと思います」と覚悟を口にした。
取材会では、企画者の荒牧に対し、今回の題材に呉のエピソードを選んだ意図が問われる場面も。荒牧は「『三国志』オタクなのでたくさん語ってしまいますが」とうれしそうに前置きしつつ、「『三國志演技』という物語において呉はあまり描かれていなかったんですよね。描かれてないからこそ、深掘りの余地があるんです。三国のエピソードはとても多いので、どこをピックアップするかは最初すごく悩みました。魏や蜀についても描きたかったのですが、中途半端になってしまい、『三国志』を初めて知る方が入りづらいのではないかと。その点、呉の周瑜と孫策が国取りをする場面であれば、物語がスッと頭に入り、感情移入もしやすいのではないかと思い、このエピソードを選びました」と力説した。
本公演期間中には、味噌製造メーカー・ハナマルキとのコラボレートで、荒牧・梅津プロデュースのオリジナル味噌汁が販売される。荒牧は「本作の物語も素敵ですが、一番の魅力は味噌汁だと思っています。ぜひ皆さん飲んでみてください。とても美味しいです」とおちゃめに呼びかけた。
「剣劇『三國志演技~孫呉』」の上演時間は休憩含む約3時間15分。公演は2部構成となり、後半では“特別御前試合”と題されたスペシャル殺陣ショーが披露される。公演は4月16日まで。
剣劇「三國志演技~孫呉」
2024年4月5日(金)〜16日(火) ※公演終了
東京都 明治座
スタッフ
出演
周瑜:荒牧慶彦
孫策:
孫権:
程普:
黄蓋:
韓当:
劉表:
太史慈:
黄祖:
孫堅:
奥平祐介 / 工藤翔馬 / 下尾浩章 / 高田紋吉 / 千葉雅大 / 中村宏毅 / 日南田顕久 / 藤原儀輝 / 星賢太 / 宮永裕都 / 横田遼 / 横山慶次郎
開戦の語り:
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