甲斐翔真×ルミーナ、日米韓のミュージカルスターが夢の共演!「The World of Musical Stars」

日米韓のミュージカルスターが一堂に会するミュージカルコンサート、「The World of Musical Stars」が2026年4月25・26日に開催される。

このコンサートは、トニー賞授賞式やオリジナルのミュージカル番組を放送するWOWOWと、多彩なミュージカル作品を世に送り出しているアミューズによるコラボ企画。本公演で、ミュージカルを中心に活動する甲斐翔真と、韓国ミュージカル界でデビューを飾ったルミーナが初共演する。さらに2人は、舞台・映像で活躍するアメリカ出身のマシュー・モリソン、“韓国ミュージカル界のディーバ”ことキム・ソヒャンとも共演。甲斐とルミーナは、4人のミュージカル俳優が出演するぜいたくなミュージカルコンサートに臨む思いを和気あいあいと語った。

取材・文 / 大滝知里撮影 / 斎藤大嗣[甲斐翔真]ヘアメイク / 杉野智行、スタイリスト / 岡本健太郎[ルミーナ]ヘアメイク / 山内咲也香

“歌い上げたい”甲斐翔真と“シナジー”に期待するルミーナ

──韓国ミュージカルのファンとしても知られている甲斐翔真さんは、過去に番組ロケで韓国へ行き、ルミーナさんにインタビューされていました。お二人はそのときが初対面で、2026年10月開幕のミュージカル「ミス・サイゴン」で舞台で初共演します。俳優としてのお互いの印象を教えてください。

甲斐翔真 ルミーナさんが韓国でミュージカル「レ・ミゼラブル」にエポニーヌ役で出演されていたときに、僕がお話を伺ったことがあるのですが、その後、日本でも「レ・ミゼラブル」に出演されると知って、「絶対に観たい!」と思いました(笑)。実際に舞台に立つルミーナさんの姿を観て、やはりこの人はすごいなと。日本と韓国ではミュージカルの文化も違いますし、発声方法や教育も違う。韓国では楽曲の見せ方も1曲ごとに緻密に計算されて作られている感じがするのですが、そんな中で才能を磨かれてきたルミーナさんのパフォーマンスに、「韓国で味わった感動に日本で再び出会えるなんて」という喜びがあったのを覚えています。

ルミーナ あははは! 恥ずかしいです。私が日本で出演させていただいた、2024・2025年公演の「レ・ミゼラブル」は、韓国に比べると座組が若く、カンパニーの雰囲気がフレッシュで、みんなとの距離が“近い”感覚があり、私にとってはとても学びが多い公演でした。日本語と韓国語は発音が違うので、のどや口の使い方に違いがあります。たとえば、日本語では母音が5個ですが、韓国語には10個あるので、同じ「オ」でも、2種類の異なる「オ」を発語することができるんです。なので、韓国語で「レ・ミゼラブル」の楽曲を歌った経験が、日本語では“違うように歌ったほうが楽曲に合う”と気付くことがあって、歌の技術についてあらためて考える機会になりました。

──ルミーナさんは甲斐さんに対して、どのような印象をお持ちでしたか?

ルミーナ 甲斐さんの歌やお芝居は、舞台ではまだ観たことがないんです。でも、初めてお会いしたときに「あ、大きい」って思いました(笑)。身長もそうですが、存在感がドンとしていて、肝が座っていらっしゃるというか。YouTubeなどでミュージカル「キンキーブーツ」の映像は拝見していましたが、甲斐さんが持っているいろいろな歌声を聴いたことはないので、今回、一緒に歌い込んで舞台に立ったときに、どのようなシナジーが生まれるのか楽しみです。

左からルミーナ、甲斐翔真。

左からルミーナ、甲斐翔真。

日米韓の多言語コンサートだからできることを

──今回は全編を通してミュージカル作品の楽曲を楽しめるコンサートになります。それぞれの出演作からのナンバーや、まだ出演されたことがない作品のナンバーが聴けるそうですが、セットリストの中にはお二人で決めたデュエット曲もあるとか?

甲斐 ミュージカル「ウィキッド」の「As Long As You're Mine」を一緒に歌おうと思っていて。曲を決めようとしていた頃に、ちょうど映画(邦題「ウィキッド ふたりの魔女」)が公開されていて話題でしたし、この公演の時期には後編(邦題「ウィキッド 永遠の約束」)が公開されるので、ちょうどいいじゃん!と。

ルミーナ そうなの?(笑)

甲斐 それは半分冗談として、「As Long As You're Mine」はとてもいい曲ですし、コンサート映えする曲。今回の会場はオーチャードホールという響きがいい、素敵なホールなので、せっかくなら歌ったときに“映える曲”がいいなと思っていました。それに、ルミーナさんと歌うなら、歌い上げる系のナンバーが歌いたかった。この曲は、日本のコンサートではあまり歌われていないかもしれませんが、ブロードウェイスターたちのコンサートでは割とラインナップに入るんです。今回はタイトルに“World”を掲げますし、世界中で愛されている曲を歌いたいなと思って、満を持してお届けします。

ルミーナ 「ウィキッド」は小さい頃から好きな作品で、いつか歌ってみたいという夢がありました。なので、甲斐さんからデュエット曲の曲名が挙がってきたときには「これか!」とうれしくなって、即OKの返事をしました。

甲斐 いろいろなタイプの楽曲を歌いたいなと思っていますが、今回は海外のスターをお招きするので、それぞれの言語で歌ったり、デュエットだけど言葉は自分たちの母国語になっていたり、英語、日本語、韓国語が入り乱れるような仕掛けもできたらいいよね。

ルミーナ 1つのコンサートでこれほどの多言語が聴こえるものはあまりないんじゃないかなと思います。ミュージカルナンバーを通して“言語の違い”を感じていただけることも、見どころの1つになるんじゃないかなと。

エンターテイナーなマシュー・モリソンと、芯のある歌唱が魅力のキム・ソヒャンとの共演に興奮

──初共演となる甲斐さん、ルミーナさんに加え、今回のコンサートではマシュー・モリソンさん、キム・ソヒャンさんが参加されます。甲斐さんはマシューさんとはご自身のラジオ番組で共演されていますね。

甲斐 マシューさんは本当にチャーミングな方で、僕は男として憧れています。あんなに歌がうまいのに、ご家庭では父親としての顔があって、カッコよくて、包容力があって、完璧で……(推しへの愛が止まらない様子で)非の打ちどころがないハンサムな人。俳優としては、大好きな海外テレビドラマ「glee/グリー」のシュー先生役のイメージが強いので、シュー先生とご一緒できるのが本当に楽しみです。

甲斐翔真

甲斐翔真

ルミーナ 私も、マシューさんはシュー先生のイメージ! 「glee/グリー」ではグリークラブのみんながラストに「Don't Stop Believin」を歌うシーンが大好きで、その場面を楽しみにドラマを追いかけていました。マシューさんと初共演させていただくことも、「光栄でしかない」という気持ちです。

──韓国を拠点に活動されているキム・ソヒャンさんは、日本では2024年のミュージカル「天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)」来日公演に出演されました。韓国ではどのような存在の方なのか、教えていただけますか?

ルミーナ 私は実際に共演したことはないのですが、ソヒャンさんが出られている舞台では「エクスカリバー」を観に行きました。ソヒャンさんはものすごくかわいらしいお声なのですが、同時にとてもパワフルで、かわいらしさの中にも芯があるような歌い方をされる方なんだなと。韓国ミュージカル界の中では本当に“スター”です。

甲斐 僕も「エクスカリバー」を観に行って、ソヒャンさんは声に破壊力があるというか、ドカーンとした音圧と声量を感じられる、“これぞ韓国ミュージカル”なパフォーマンスを届けてくださる方だと思いました。胸をズドンと撃ち抜かれるような観劇体験でしたね。

ルミーナ あははは、先ほどから甲斐さんのコメントにミュージカル愛を感じます。

甲斐 そう……かな?(笑) でも、韓国ミュージカルの魅力の1つは、音の大きさですから。「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」に出演した際に、日本、韓国、オーストラリアの音響チームが一緒に来たことがあって、それぞれの話を聞いていると、各国の音響文化の違いが感じられたんです。たとえば、韓国では最初は小さく、ささやくような音量だったのを、ラストに向かってどんどん大きくしていくんです。それこそ日本の1.5倍くらい。音の作り方にもそういう違いがあるのが面白いなと思いました。

ルミーナ 確かに、韓国では皆さん、お稽古場から「マイクを付けているのかな」と思ってしまうくらい声が大きかったし、“クレッシェンド”を感じることも多かったですね。

甲斐 どちらかと言うと僕は、その音の作り方が好きなので、韓国ミュージカルが好きなんだと思います。