「VIOLET」は、梅田芸術劇場とイギリス・ロンドンのチャリングクロス劇場による共同プロデュース企画第1弾として、2019年にイギリス、2020年に日本で上演されたミュージカル。幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負ったヴァイオレットは、25歳の今まで人目を避けて暮らしていた。しかしあるときヴァイオレットは、あらゆる傷を癒す奇跡のテレビ伝道師に会うことを決意。そして彼女は長距離バスで、西へ1500kmの旅を始め……。
報道陣と、梅田芸術劇場ネット会員から抽選で選ばれたオーディエンスが見守る中、会見はキャストたちによる劇中歌「マイ・ウェイ」の歌唱披露でスタート。ヴァイオレット役の
その後舞台に改めてキャストと演出の藤田が登壇。三浦は「ヴァイオレットはいろいろな方法で自分の心を守って生きてきた。彼女の心が新たな出会いによって柔らかくなっていく瞬間を舞台で作れたら」と言い、音楽監督・ピアノコンダクターの江草啓太から音楽の解説を受けたことに触れ、「1つひとつの音、メロディに意味がある。ヴァイオレットの感情変化のヒントが楽譜にあるので、丁寧に歌いたい」と意気込む。
屋比久はヴァイオレット像について「すごく苦しんでいて、ピュアだけど同時に世界を斜めに見てもいる人。舞台上でのやり取りを大切にしながら、彼女のキャラクターを探していきたい」と話し、「この作品の音楽には、最初の一音を聴くだけでその場所に連れて行ってくれるような素敵な曲がたくさんある。一音一音を大切に伝えたい」と真摯に語った。
黒人兵士フリック役の
2020年公演にキャスティングされていた
「みんなのパパになりたい、spiです!」とあいさつした父親役の
ヤングヴァイオレット役の生田志守葉は「素敵な旅ができるよう、皆さんぜひ劇場に来てください」とコメント。同役の嘉村咲良は「ヴァイオレットは私が持っていない複雑な感情を抱えていて、大変だけど稽古をがんばるので観に来てくれたらうれしい」、同役の水谷優月は「みんなに『もう1回観たい』と思ってもらえるよう、セリフの1つひとつの意味を考えてやっていきたい」と話した。
藤田は「前回公演との最大の違いはオンステージシートがあること。お客様も一緒にバスの“乗客”になって旅してほしい」とコメント。藤田はヴァイオレット役の2人の印象を「三浦さんのヴァイオレットは心の中に強い信念と明るさを持っている。屋比久さんは、全身にパワーをみなぎらせたパッションあふれるヴァイオレット」と語り、「人と人が交流して温かさが生まれる瞬間、心の傷が消える。この作品ではそんな瞬間を重ねることで、最後にお客様と一緒に優しい光や未来を見たい」と言葉に力を込めた。
公演は4月7日から21日まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、27日から29日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われる。
ミュージカル「VIOLET」
2024年4月7日(日)~2024年4月21日(日) ※公演終了
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
2024年4月27日(土)~2024年4月29日(月) ※公演終了
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
スタッフ
音楽:ジニーン・テソーリ
脚本・歌詞:ブライアン・クロウリー
原作:ドリス・ベッツ「The Ugliest Pilgrim」
演出:
出演
ヴァイオレット:
フリック:
モンティ:
ミュージックホール・ シンガー:
ヴァージル:若林星弥
リロイ:森山大輔
ルーラ:
老婦人:
伝道師:
父親:
ヤングヴァイオレット:生田志守葉 / 嘉村咲良 / 水谷優月
※初出時、キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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#立石俊樹(@t___tateishi )
「ミュージカル『VIOLET』」の制作発表記者会見
「モンティは一見、立ち居振る舞いに品がないけど、稽古を通じて彼の行動の理由や精神的な成長に迫りたい」
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