重い課題を笑いに包んでお届け、平田オリザ演出「馬留徳三郎の一日」4都市ツアーがスタート

青年団プロデュース公演「馬留徳三郎の一日」が、本日11月18日に埼玉・富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみで開幕する。

本公演は、高山植物園・高山さなえの戯曲「馬留徳三郎の一日」を平田オリザが演出するもの。作中では、とある小さな集落を舞台に、老人たちの何気ない日常が描かれる。開幕に際し、平田は「2020年にコロナの直撃を受け強い制約の中で上演した作品が、こうしてフルバージョンで公演できることは何よりの喜びです。高齢の方やそのご家族に来ていただき、観劇後に『あれはどっちがだまされていたのかね』と話しながら帰っていただけると幸いです。振り込め詐欺や認知症など重い課題を、笑いに包んでお届けします」と思いを述べた。

上演時間は約1時間50分で、埼玉公演は明日11月19日まで。このあと本作は、12月8・9日に兵庫・兵庫県立ピッコロシアター、15日から17日に香川・四国学院 ノトススタジオ、23・24日に三重・三重県文化会館にて上演される。