5人の戯曲執筆者によって書かれた“言葉”の差異を検討、関田育子の新作「雁渡」スタート

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関田育子の新作「雁渡」が昨日11月17日に東京・シアターグリーン BASE THEATERで開幕した。

関田育子「雁渡」より。(撮影:齋藤さおり)

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関田育子「雁渡」より。(撮影:齋藤さおり)

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これは、関田育子が提唱する“広角レンズの演劇”、そして“言葉”について思案するため、クリエーションメンバー5人の戯曲を上演するオムニバス作品。クリエーションメンバーには久世直樹、黒木小菜美、小島早貴、佐藤瞳、下地翔太、関田育子、長田遼、林純也、横山媛香、吉田萌、我妻直弥が名を連ね、戯曲を久世、黒木、関田、長田、林が執筆した。

関田育子「雁渡」より。(撮影:齋藤さおり)

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関田育子「雁渡」より。(撮影:齋藤さおり)

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戯曲執筆者は、開幕に際しそれぞれ「5人の戯曲執筆者によって書かれた『言葉』の差異はどのような形で、劇場空間や、俳優の身体に影響を及ばすのか。『広角レンズの演劇』形式のもとそれらを検討したい」(関田)、「誰かが言っていたこと、あるいは誰かによって書かれたもの、あるいは誰かによって書かれたものをまた別の誰かが影響を引き継ぎ書かれたものが、わたしたちの日常にはある。親炙し、深謝。先達に私淑し、素案や試案を推敲し、また思案する」(久世)、「言葉によって伝えられるドラマを描くのではなく、言葉によって伝えられる現象を描いてみたいと思ったところから制作に向かった。それは出来事の本質に触れるための契機となるほんの一瞬である」(黒木)、「モノローグの領域が侵食されること、モノローグという形式に乗っ取った上でそれを壊し、再構築する。その先に見えるものはなにか」(長田)、「実話をもとにした物語だったとしても関田育子の『広角レンズの演劇』の前では、俳優の身体や劇場の壁、床と共に『等価値』となる」(林)とコメントした。

上演時間は約1時間30分で、公演は明日11月19日まで。なお、すべての回でゲストを招いたアフタートークが実施され、昨日17日19:00開演回には徳永京子が登壇。本日18日13:00開演回には草野なつか、19:00開演回には山田由梨、明日19日13:00開演回には佐々木敦、18:00開演回には綾門優季が登場する。

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関田育子「雁渡」

2023年11月17日(金)~19日(日)
東京都 シアターグリーン BASE THEATER

クリエーションメンバー:久世直樹、黒木小菜美、小島早貴、佐藤瞳、下地翔太、関田育子、長田遼、林純也、横山媛香、吉田萌、我妻直弥

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読者の反応

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綾門優季 @ayatoyuuki

11月19日(日)18時の回のアフタートークに登壇いたします。関田育子『雁渡』まだご予約受付中のようですので、ぜひぜひ。何回観に行っても「どうかしている」と思える、数少ない人々です。 https://t.co/j6e7LCGV1N

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