目的は“音楽を凝固させる”こと、関田育子の新作公演「up roar」スタート

「関田育子『up roar』」が、本日9月12日に東京・劇場HOPEで開幕する。

関田育子は、演劇を構成するあらゆる要素が観客にとって等しい解像度で認識されることを目指す、“広角レンズの演劇”を試みる創作ユニット。新作となる「up roar」では、“音楽”に焦点を当てた作品を立ち上げる。

開幕に際し、ユニット代表の関田育子は「今回の企画は『広角レンズの演劇』における『音楽』のあり方を検討するというものだ。この試みは、我々がこの公演で取り扱う『音楽』とはなんなのかを定義することから始まった」と述べ、「『広角レンズの演劇』は基本的に、演劇における視覚的なアプローチをしてきた。その中で、『音楽』という聴覚刺激をどのように捉えるのかを定義作りの方針として立てた。つまり『どうやって音楽をみるか？』ということが、大きな問題となった。気体を冷却し、固化させることによって固体にするように『音楽』を凝固することがこの公演の目的となった」と語っている。

本作にはクリエーションメンバーとして、兼本得義、黒木小菜美、小池舞、桜井圭介、下地翔太、関田、土屋光、中村大地、長田遼、二田絢乃、林純也、増田祥基、森山千代、横山媛香、我妻直弥が参加。音楽監修を桜井が担う。

上演時間は約1時間10分で、公演は9月15日まで。なお各公演終了後にアフタートークが実施され、その様子は終演後に関田育子の公式YouTubeチャンネルで配信される。回替わりのアフタートークゲストには徳永京子、佐々木敦、七里圭、岡田利規、山田由梨が名を連ねた。