一生忘れない経験に!西川貴教・柿澤勇人ら出演のミュージカル「スクールオブロック」開幕

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ミュージカル「スクールオブロック」が明日8月17日に東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で開幕する。これに先駆け本日16日、フォトコールと質疑応答が行われた。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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ミュージカル「スクールオブロック」より。

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本作は、コメディ映画「スクール・オブ・ロック」を原作に、アンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュースと音楽で2015年に舞台化されたもの。日本初演となる今回は、名門進学校の臨時教師になりすまして生徒たちにバンドを組ませるデューイ・フィン役を、西川貴教柿澤勇人がWキャストで担当。翻訳・演出を鴻上尚史、訳詞を高橋亜子が務める。なお当初は2020年に上演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で全公演中止となり、今回のために改めて生徒役のオーディションが行われた。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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フォトコールで公開されたのは3つのシーン。“熱すぎる”自分勝手なパフォーマンスが原因でバンドを追い出されたデューイを描く「マウント・ロックのてっぺんで」では、柿澤がロックへの情熱と諦めきれない夢を熱く歌い上げる。「ロックの申し子」では、デューイの親友ネッド・シュニーブリー役の梶裕貴が心に秘めたロック愛を生き生きと表現し、続く「マウント・ロック・リプライズ」では、ネッドの妻パティ・ディ・マルコ役の宮澤佐江が、夫への思いをパワフルに歌唱。「俺たちはバンド」では、生徒役のバンドメンバーが順々に生演奏を披露し、生徒たちがロックの才能を開花させる様子が描かれた。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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フォトコール後の質疑応答には、鴻上、西川、柿澤、濱田めぐみ、梶、太田基裕はいだしょうこ、宮澤が登壇した。鴻上は「最高のロックミュージカルを、ようやく日本で上演することができてうれしい。お子さんに観てもらえたら、一生忘れない体験になると思います」と強くアピール。

稽古で印象に残ったことを問われると、西川は「Wキャストの柿澤くんとは、同じ役を共有する仲間でありながら、役へのアプローチが異なるので、互いに観客のような関係でもある。とても不思議な感覚だった」とコメント。柿澤は「劇中のふとした瞬間、子供たちにグッとくることがたくさんある。それが演技なのか、素なのかはわからないけれど、僕ら(大人)には出せないもの。稽古中に横を見たら、西川さんが子供たちを見て号泣していたこともありました(笑)。西川さんは子供たちくらいピュア」と西川に目配せした。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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校長ロザリー・マリンズ役を演じる濱田は、逆に子供たちから学んだことがあるかを問われ、「彼らは常に自分の心に従い、とにかく楽しんでいる。そんな“生”の彼らに太刀打ちするためには、“芝居する”という感覚を取り払わないとならず、自然と自分が校長のような感覚で接することができました」と微笑んだ。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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梶は「ミュージカル出演は2度目ですが、本当に楽しい作品に関われた」と喜びを口にし、「演技も演奏もアドリブが効いています。特に、(生徒の1人)フレディのドラムソロはとてもテクニカルで、毎回しびれています」と称賛。同じくネッド役の太田は「先生役の皆さんが個性豊かで楽しい。細かいお芝居をされているので、ぜひチェックしてください」と呼びかける。パティ役のはいだは「デューイが自作の曲を歌い出す場面が毎回楽しみ」と注目ポイントを挙げ、同じくパティ役の宮澤は「デューイとネッドが真面目な顔で、パティの悪口を言うシーンが好きです(笑)。ユーモアが感じられて、嫌な感じはしないんだよなあ」と笑顔を見せた。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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質疑応答では、鴻上がキャストの印象を問われる場面も。鴻上は、西川と柿澤について「いわゆる“ロックパフォーマー”対“ベテランミュージカルスター”の対決。Wキャストでここまでテイストが違うことは、あまりないのではないでしょうか(笑)」と会場に同意を求める。また「濱田さんのファンなので」と前置きし、「濱田さん演じるロザリーが歌う『ロックはどこに消えたの?』というナンバーは、学生時代に見た夢を諦めて成長していく人たちへの鎮魂歌。原作映画には出てこないナンバーですが、このミュージカルの肝です。涙しない大人はいないと思う」と太鼓判を押した。

2チーム併せて24人となる生徒役キャストについて、鴻上は「元気でうるさくて、うるさくて、うるさいです!(笑) 6月からの2カ月半で2kg痩せましたが、原因はコイツら」と顔をほころばせ、会場を驚きと笑いで包む。「生徒役には3タイプがいて、ベテラン子役、演技レッスンを受けていて初舞台の子、ミュージシャンとしては天才だけど演技の“え”の字も知らなかった子が集まっていますので、大変でした(笑)」と稽古を振り返った。

ミュージカル「スクールオブロック」より。

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最後に、柿澤は「3年前にオーディションに受かったけれど、公演中止で出演がかなわなかった生徒役キャストが観に来てくれたときに、『なんだ、私たちのほうが良かった』と思われないように、誠実に取り組みたいと思います」と真摯に述べ、西川も「新たな風を吹き込むキャストの皆さんも加わってくれましたので、ぜひ僕らの思いを会場で受け取ってください」と呼びかけ、場を締めくくった。

上演時間は休憩含む約2時間50分。東京公演は9月18日まで行われ、その後、23日から10月1日まで大阪・新歌舞伎座で上演される。

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ミュージカル「スクールオブロック」

2023年8月17日(木)~9月18日(月・祝)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

2023年9月23日(土・祝)~10月1日(日)
大阪府 新歌舞伎座

音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:ジュリアン・フェロウズ
歌詞:グレン・スレイター
翻訳・演出:鴻上尚史
訳詞:高橋亜子

キャスト

デューイ・フィン:西川貴教柿澤勇人
ロザリー・マリンズ:濱田めぐみ

ネッド・シュニーブリー:梶裕貴太田基裕
パティ・ディ・マルコ:はいだしょうこ宮澤佐江

(以下五十音順)阿部裕神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野誠、湊陽奈、安福毅
スウィング:AYAKA、森内翔大

チーム・コード(五十音順):小川実之助、桑原広佳、飛田理彩子、中込佑協、中嶋モモ、平岡幹基、前田武蔵、真木奏音、三上さくら、三宅音太朗、宮崎南帆、山崎杏
チーム・ビート(五十音順):大久保実生、加藤悠愛、木村律花、熊田たまき、後藤日向、佐藤凌、シーセンきあら、中川陽葵、三宅音寧、宮島伊智、村井道奏、屋鋪琥三郎

※はいだしょうこはロザリー・マリンズ役カバーも務める。
※宮崎南帆の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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ちーかまYUURI @tmryuuri

いよいよ今日からか⋯!
初日参加できる人いいなぁー!!
https://t.co/nFArL9lwU5

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