舞台あの花に河原田巧也「かましてやろうと思います」、市川美織は「めんまかわいい」

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「舞台『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』2023」の製作発表が、本日6月15日に東京・博品館劇場で行われた。

左から須賀裕紀、桃月なしこ、河原田巧也、市川美織、駒形友梨。

左から須賀裕紀、桃月なしこ、河原田巧也、市川美織、駒形友梨。

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昨年2月に初めて上演された本作は、テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(以下あの花)を畑雅文の脚本で舞台化したもの。今回は畑が新たな台本と自らの演出で立ち上げる。劇中では、小学生時代に仲良しだった6人組・超平和バスターズの物語が展開。メンバーの1人・芽衣子の死をきっかけにほかの5人は離れ離れになっていたが……。

左から片岡義朗、須賀裕紀、桃月なしこ、市川美織、河原田巧也、駒形友梨、畑雅文。

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製作発表には片岡義朗プロデューサー、畑に加え、出演者の宿海仁太(じんたん)役の河原田巧也、本間芽衣子(めんま)役の市川美織、安城鳴子(あなる)役の桃月なしこ、鶴見知利子(つるこ)役の駒形友梨、久川鉄道(ぽっぽ)役の須賀裕紀が、それぞれのキャラクターに扮して出席した。

片岡は、これまでに「聖闘士星矢」「テニスの王子様」「HUNTER×HUNTER」といったマンガ原作の舞台作品を手がけてきた。片岡は自身が手がけた作品に共通するテーマは“戦い”だと言い、「泣いて笑って、じっくり人生を考えるような2.5次元舞台を作りたかった」と企画の動機を明かす。片岡はあの花の原作アニメについて「セリフが素晴らしい。何度観ても同じ場面で泣く」と語り、再演に向け「心に清々しい空気が漂ってくるような舞台を用意しました」「オフブロードウェイの『ファンタスティックス』のように長く上演される作品になってほしい」と期待を込めた。

左から河原田巧也、市川美織。

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あの花の原作アニメファンだという河原田は「秩父を訪れた際に、あの花の舞台になったスポットをいくつか回った」と言い、「アニメで観たままの情景が存在していて、『じんたんたちって本当にいたのかも』って思いました。作品の枠を越えたところでキャラクターの存在を感じられる、温かいアニメです」とコメント。上演に向けては「僕は多くの2.5次元作品に出演しましたが、主役を演じるのは初めて」と感慨をのぞかせ、「プレッシャーは大きいですが、俳優として『かましてやろう』という気持ちです」と意気込んだ。

左から桃月なしこ、市川美織。

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めんまさながらに裸足で登場した市川は、のどの不調のためホワイトボードを使った筆談で参加した。あの花の魅力について尋ねられると、市川は「何も変わらないめんま。大人になる途中のみんな。変わっていく日々の中で、成長しつつ、何も変わらない大切さが分かった作品です!! めんまかわいい」とホワイトボードで回答。また前回公演でも共演した桃月については「こんな美人さんっ!! 存在するんだ!!(中身おじさん)」とつづり、観客を笑わせた。

桃月なしこ

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桃月は原作アニメの放送当時、視聴しながら号泣する母を見て「なんで泣いてるの!?」と思ったことを明かしつつ、「舞台のお話をいただいて改めてアニメを観返したら、私も当時の母と同じくらい泣きました(笑)。年齢によって感じ方が変わってくる作品だと思います。ぜひ舞台版も老若男女に観てほしいです!」と観客に呼び掛けた。桃月は前回公演を「『あなるがすごく、あなるだった!』と言ってくれる方が多く、本当に出られて良かった」と振り返り、「今回も最高のあの花、最高の安城鳴子をお見せしたい」と気合十分。

駒形友梨

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声優でもある駒形は「こんなに素晴らしい方々とご一緒できるのがうれしい」と共演者に視線を送り、「原作アニメの声優の皆さんが、私の語彙力では言い表せないくらい素晴らしい演技をされていました。私もそこに恥じない演技をしたい」と真摯に述べる。また会見の前に、駒形と桃月は共通の趣味であるポケモンカードの話題で盛り上がったという。桃月が「(駒形は)めちゃくちゃガチ勢です」と言うと、駒形も「これからもっと仲良くなって、バトルしてみたいです!」とうれしそうにうなずいた。

須賀裕紀

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左から桃月なしこ、市川美織、駒形友梨。

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10年来のあの花ファンで、昨年の舞台版もプライベートで観劇したという須賀は「今回は僕にとって“10年後の8月”になるので、並々ならぬ思いがある」と原作アニメのエンディング曲「secret base~君がくれたもの~」の歌詞を引用しながら思いを明かし、「役を演じるうえでの不安は一切ありません。超平和バスターズの皆さんがいらっしゃいますし、きっとじんたんが何とかしてくれるはず。全幅の信頼を置いています!」と笑顔を見せた。

会見では、本日は別の仕事のため欠席だった松雪集(ゆきあつ)役の井阪郁巳からのコメントが、司会により代読される場面も。井阪は出演が決まったことで地元の友人からも連絡があったことを明かし、「プレッシャーも感じていますが、共演者の皆さんと稽古を重ね、誠意を持って素敵な作品を作り上げたい」「これからしっかり、ゆきあつくんと向き合いたいと思います。よろしくね、ゆきあつくん!」と語った。

また脚本・演出の畑はあの花の原作アニメについて、「言葉にすることが仕事の自分が言うのはずるいかもしれませんが、言葉にできない魅力があります」「この作品は10年以上いろいろな形で展開してきた。今後もそれ以上の長きにわたってつながっていくと思います」と話す。さらに畑は上演に向け「作品の舞台は秩父ですが、今回はなるべくみんなが『自分の故郷がそこにある』と感じられるような舞台を目指したいです」と述べ、「再演ではありますが決して焼き直しではなく、“2023年のあの花”をお見せできたら」と言葉に力を込めた。

公演は8月9日から15日まで東京・博品館劇場で行われる。

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「舞台『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』2023」

2023年8月9日(水)~15日(火)
東京都 博品館劇場

原作:「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
脚本・演出:畑雅文

キャスト

宿海仁太(じんたん):河原田巧也
本間芽衣子(めんま):市川美織
安城鳴子(あなる):桃月なしこ
松雪集(ゆきあつ):井阪郁巳
鶴見知利子(つるこ):駒形友梨
久川鉄道(ぽっぽ):須賀裕紀

本間聡志:一ノ瀬将飛
本間イレーヌ:彩夏涼
本間学:村田充

宿海塔子:横山智佐
宿海篤:ラサール石井

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※初出時、画像のキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

(c)ANOHANA PROJECT (c)舞台「あの花」製作委員会2023

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