亡き幼なじみの出現にそれぞれの時間が動き出す、鳥越裕貴主演舞台「あの花」開幕

舞台「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」が本日2月2日に東京・あうるすぽっとで開幕。それに先駆け、同日昼にゲネプロが行われた。

本作は、テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を畑雅文の脚本、宇治川まさなりの演出で舞台化するもの。劇中では、死んだはずの幼なじみの芽衣子（めんま）が、成長した姿で現れたことから、高校にも行かず、引きこもり気味だった宿海仁太（じんたん）をはじめ、疎遠になっていた“超平和バスターズ”のメンバーが集結。めんまの願いをかなえようと奮闘する姿が描かれる。

ストーリーは、現在の彼らの様子に回想シーンが挟み込まれ、スピーディに展開。そんな中、“めんまのため”という目的意識を持って力を合わせる彼らの、それぞれの思いや過去が明かされていく。“超平和バスターズ”のリーダーで主人公のじんたんを演じる鳥越裕貴は、めんまの出現をきっかけに止まっていた日常から踏み出そうとする青年を、静かな情熱を感じさせる演技で好演した。また、謎めいた存在のめんまを演じる市川美織は、純粋さとはかなさを兼ね備えた雰囲気で、観る者を惹きつける。そのほか、桃月なしこ、佐香智久、椿梨央、伊勢大貴らもそれぞれの役の葛藤を噴出させ、物語に熱を加えた。

舞台「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の上演時間は休憩を含む約2時間15分。公演は6日まで。