劇団不労社が人間を使って“不在”を描く「悪態」再び、劇団初の2都市ツアーで

劇団不労社 presents FLOW series vol.2「悪態_2307」が、7月15日から17日まで石川・スタジオ犀、21日から23日まで大阪・フジハラビルで上演される。

関西を中心に活動する劇団不労社は、昨年、「若手演出家コンクール2022」で優秀賞を受賞した西田悠哉が主宰する劇団。FLOW seriesは、本公演のテイストと異なるアイデアを試す実験の場として昨年スタートした。シリーズ第2弾となる今回は、第1弾で上演した「悪態」をバージョンアップし、劇団初のツアー公演として再演する。脚本を西田と永淵大河、演出を西田が担当。

西田は上演に向け、「本作は『Liminal Space』というネットミームをモチーフに据え、人間を使って“不在”を描くノン・ヒューマン演劇を謳った作品です。劇場空間やその場にあるモノを起点に作品を構成しているので、場所が変わるごとにまた新たな作品へと生まれ変わっていくかと思います」と説明し、「劇団としても思い入れの深い『悪態』がこれからどう変貌を遂げるか、是非ご注目ください」とコメントした。

出演者には荷車ケンシロウ、むらたちあき、永淵が名を連ねている。上演時間は1時間10分を予定。チケットの販売は6月2日12:00にスタート。

西田悠哉コメント

普段の本公演のテイストとは異なるアイデアを試す実験の場として〈FLOW series〉を昨年より始動させました。

この度、その第2弾として、第1弾で上演した「悪態」という作品をバージョンアップし、大阪・金沢にて劇団初のツアー公演として再演します。

劇団結成の場でもある大阪での単独公演は実に4年半ぶりとなるほか、私の地元である北陸圏では初めての公演となるので、懐かしい面々はもちろん、新しい観客の皆様との出会いを楽しみしています。

本作は「Liminal Space」というネットミームをモチーフに据え、人間を使って“不在”を描くノン・ヒューマン演劇を謳った作品です。劇場空間やその場にあるモノを起点に作品を構成しているので、場所が変わるごとにまた新たな作品へと生まれ変わっていくかと思います。

劇団員を中心に制作したこの作品で、昨年は若手演出家コンクールの二次審査を通過し、優秀賞を受賞するに至ったのですが、劇団としても思い入れの深い「悪態」がこれからどう変貌を遂げるか、是非ご注目ください。

劇場でお会いしましょう。