太陽劇団「金夢島」延期公演が決定、アリアーヌ・ムヌーシュキン「待ち遠しさは計り知れない」

太陽劇団（テアトル・デュ・ソレイユ）「金夢島 L'ILE D'OR Kanemu-Jima」が、10月に東京・東京芸術劇場 プレイハウス、11月に京都・ロームシアター京都 メインホールで上演される。

「金夢島 L'ILE D'OR Kanemu-Jima」は、2021年に東京・京都の同劇場で上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大のため延期されていた。今回の公演は、演出家アリアーヌ・ムヌーシュキン率いる太陽劇団にとって、約22年ぶりの日本公演となる。

本作は、ムヌーシュキンが2017年に日本を訪れた際に構想を固めた作品で、2021年に太陽劇団の拠点であるフランス・パリのカルトゥーシュリで初演された。劇中では、病床に伏す年配の女性コルネリアと、付き添いのガブリエルの物語が展開。コルネリアは、夢の中で日本の架空の島・金夢島に来ていて……。

日本での公演に向け、ムヌーシュキンは「私たちの『金夢島 L'ILE D'OR Kanemu-Jima』は、夢の中の日本、時には悪夢のような、想像上の、時には風変わりな、崇拝とは言わずとも熱烈に愛する日本を舞台にしたものです。日本は私に多くのことを教え、私生活や芸術に多くの恩義を与えてくれました。この公演はそんな日本に対する情熱的な愛と限りない感謝の気持ちを込めたものです。待ち遠しさは計り知れないです」とコメントした。

東京公演は10月20日から26日まで、京都公演は11月4・5日にて。なお本作は「東京芸術祭」の上演演目にラインナップされている。

アリアーヌ・ムヌーシュキン コメント

親愛なる友人の皆さま

3年以上の努力と忍耐が必要でした。長い間、最初から、公演を構想していた時から、（私は奇跡的に感じている）稲盛財団の強力な支援が必要でした。東京芸術劇場の無限の粘り強さと、ロームシアター京都の忠実な根強さが必要でした。そして近いうちにお礼を言う機会のある、非常に忠実な支援者の努力も必要でした。これら全てがあって、太陽劇団は初来日から22年を経て、ようやく日本に帰ってくることができるのです。この公演を皆様にお見せできることに、俳優、舞台スタッフ、制作スタッフなど劇団員全員が感じている巨大な感動を、皆様に知って頂きたいです。私たちの「金夢島 L'ILE D'OR Kanemu-Jima」は、夢の中の日本、時には悪夢のような、想像上の、時には風変わりな、崇拝とは言わずとも熱烈に愛する日本を舞台にしたものです。日本は私に多くのことを教え、私生活や芸術に多くの恩義を与えてくれました。この公演はそんな日本に対する情熱的な愛と限りない感謝の気持ちを込めたものです。待ち遠しさは計り知れないです。とても光栄です、私たちは。

近いうちにお会いしましょう。

アリアーヌ