舞台「キングダム」が去る2月5日に東京・帝国劇場で開幕。ステージナタリーでは6日に行われたゲネプロと、昨日7日に実施された開幕記念会見の様子をレポートする。
「キングダム」は、2006年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載されている
劇中では、春秋戦国時代の中国を舞台に、戦災孤児の少年・信と、のちの始皇帝となる若き王・嬴政が、史上初の中華統一を目指す物語が展開。脚本を
舞台には岩肌を模した可動式の巨大なパネルが3セット設置されており、それぞれが「王」「中」「華」の文字を形作っている。パネルはシーンごとに王座や階段などと組み合わせられ、そこに照明や映像の効果が加わることで、ステージは山民族が暮らす険しい山や王宮の隠し通路などに次々と様相を変えていった。
出演者たちは熱量の高いアクションを披露。膨大な運動量とキレのある剣さばきで魅せる高野は、野性的な信を一本筋が通った人物として真っすぐに演じた。牧島は発声や立ち姿で、信の幼なじみ・漂とクールな嬴政を巧みに演じ分ける。嬴政が大勢に呼びかけるシーンでは、凛とした佇まいに王の威厳をにじませた。
華は河了貂のトレードマークであるフクロウの被り物姿で観客を和ませる。また秦国六大将軍の1人にして“怪鳥”の異名を持つ将軍・王騎を演じるのは
昨日の開幕記念会見には三浦、高野、小関、牧島、華のほか、楊端和役の
三浦は過去に共演経験がある高野が出演するゲネプロを観て、「俺たち、がんばってきたな」と思ったことを明かし、「やっぱり彼には主人公が似合う」と続けた。「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀をした高野は、三浦としばし見つめ合ったのち、照れくさそうに「ふふっ」と吹き出して報道陣を和ませる。高野も三浦に「宏規は“帝劇を背負える男”だなって。彼が信を演じる姿はカッコいいですし、僕も刺激をもらっています」と称賛を送った。
カンパニーきっての「キングダム」通だという牧島は、座組を代表して原作の原によるコメントを代読。原は「舞台『キングダム』、圧巻でした! 目の前で繰り広げられる壮絶なアクション、白熱のドラマ、とにかくキャストさんたちの圧倒的な熱量がダイレクトに伝わってきて、想像を遥かに超える感動がありました」と感想をつづった。
初日に原と対面を果たしたという牧島は「原先生と会えたことがうれしくて、親にも知らせました。図々しくサインまでお願いしました……」と登壇者の笑いを誘い、「先生から受け取った思いをお客様にもお渡ししたい」と語る。同じく原と対面した小関は「緊張で、原先生とお話しした内容はあまり覚えていません」と苦笑しつつ、「みんなが肉体の限界に挑んでいて、“ナマ”の魅力を体感できるはず。お客様が日々の“闘い”をがんばれるよう、エネルギーを届けたい」と言葉に力を込めた。
華は「(Wキャストで河了貂を演じる)
有澤は「カーテンコールで牧島輝が号泣していましたが(笑)、僕自身も帝国劇場に立てる喜びで感極まっている」と胸の内を明かし、梶は「舞台経験が浅い僕ですが、このカンパニーに入れてもらえて幸せです」とほほ笑む。原作ファンだという鈴木は「IMPACTorsのメンバーとして、お芝居でインパクトを残したい」と意気込み、神里は「『キングダム』の熱さとは正反対の魅力がある成蟜を演じられて楽しい」と生き生きとした表情を浮かべた。
最後に登壇者を代表し、信役の2人があいさつする。高野は「『キングダム』を浴びた!と感じてもらえるよう、汗を流して戦い続けます」と決意表明し、三浦は「舞台『キングダム』の伝説が始まりました。ぜひ見届けて」とメッセージを送り、会見を締めくくった。
上演時間は休憩含め約3時間となり、東京公演は2月27日まで。本作はその後、3月12日から19日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月2日から27日まで福岡・博多座、5月6日から11日まで北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruでも上演される。
原泰久コメント
舞台「キングダム」、圧巻でした!
目の前で繰り広げられる壮絶なアクション、白熱のドラマ、とにかくキャストさんたちの圧倒的な熱量がダイレクトに伝わってきて、想像を遥かに超える感動がありました。
今回の舞台用にアレンジした脚本も素晴らしい出来栄えで、「キングダム」をまた新しく体験できる作品が生まれたと感じています。
これから長い公演が続きますが、キャストの皆さんが怪我なく「戦場」に立ち続けられることを切に願っています。
舞台「キングダム」
2023年2月5日(日)~27日(月)
東京都 帝国劇場
2023年3月12日(日)~19日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2023年4月2日(日)~27日(木)
福岡県 博多座
2023年5月6日(土)~11日(木)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
原作:「
脚本:
演出:
音楽:KOHTA YAMAMOTO
キャスト
信:
嬴政 / 漂:
河了貂:
楊端和:
壁:
成蟜:
左慈:
バジオウ:
紫夏:
昌文君:
王騎:
東野良平、遊佐亮介、内堀克利、飯作雄太郎、桑畑享成 /
スウィング:HAYATE
信(子供時代):芝崎郁久也、藤原詩音、升谷天
嬴政 / 漂(子供時代):神谷晴大、シャルパンティエ壱世、古澤利空
※朴ろ美の「ろ」は王へんに路、芝崎郁久也の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
※鈴木大河は東京公演のみ出演。
※早乙女友貴は東京・大阪・福岡公演のみ出演し、北海道公演ではHAYATEが左慈役を務める。
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