寺山修司×泉鏡花「草迷宮」全編呪術ロックの“見世物オペラ”、演劇実験室◎万有引力が上演

12

253

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 62 138
  • 53 シェア

演劇実験室◎万有引力「手毬唄由来の実験幻想オペラ劇『草迷宮』ーここはどこの細道じゃー」が、2月3日から12日まで東京の座・高円寺1で上演される。

寺山修司直筆の十九枚の組曲用台本原稿表紙。

寺山修司直筆の十九枚の組曲用台本原稿表紙。

大きなサイズで見る(全3件)

演劇実験室◎万有引力 第74回本公演「手毬唄由来の実験幻想オペラ劇『草迷宮』ーここはどこの細道じゃー」チラシ表

演劇実験室◎万有引力 第74回本公演「手毬唄由来の実験幻想オペラ劇『草迷宮』ーここはどこの細道じゃー」チラシ表[拡大]

「草迷宮」は、寺山修司J・A・シーザーによる“見世物オペラ”3部作の1つで、寺山率いる天井棧敷が1978年に上演した第1作「身毒丸」に続く第2作。寺山が1978年に泉鏡花の同名小説の映画化として公開し、同年、J・A・シーザーのコンサートでは組曲として披露されたが、天井棧敷では舞台上演が行われていない「草迷宮」を、このたび演劇実験室◎万有引力がオペラ劇として立ち上げる。J・A・シーザーが演出・音楽・美術を担当する。

本作では、寺山の組曲用台本原稿から抽出された手毬唄を巡るエピソードが、全編“呪術ロック”を通じて展開。パーカッションとしても参加するJ・A・シーザーのほか、琵琶の川嶋信子と二十五箏 / 三味線の本間貴士、バイオリンの多治見智高ジーザスが演奏を担当。出演者には高田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、高橋優太、今村博、山田桜子、三俣遥河、内山日奈加、加藤一馬、飛田大輔、真夢、前田倫、小林香々、小寺絢、多賀名啓太、中野雄一朗、中野遼太、藤定知絵、丸茂三春のほか、歌唱録音として斎木智弥、小山由梨子、泉佳奈が名を連ねた。

なお一部日程では上演後にポストトークを実施。ゲストとして、5日には映画「草迷宮」で俳優デビューした三上博史、8日には都留文科大学文学部教授の野口哲也が登場する。

この記事の画像(全3件)

演劇実験室◎万有引力 第74回本公演「手毬唄由来の実験幻想オペラ劇『草迷宮』ーここはどこの細道じゃー」

2023年2月3日(金)~12(日)
東京都 座・高円寺1

原作:泉鏡花
台本:寺山修司(組曲用台本十九枚の原稿より)
演出・音楽・美術:J・A・シーザー
構成・共同演出:高田恵篤
演奏:J・A・シーザー(パーカッション)、川嶋信子(琵琶)、本間貴士(二十五絃筝 / 三味線)、多治見智高ジーザス(バイオリン)
歌唱録音:斎木智弥、小山由梨子、泉佳奈
出演:高田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、高橋優太、今村博、山田桜子、三俣遥河、内山日奈加 / 加藤一馬、飛田大輔、真夢、前田倫、小林香々 / 小寺絢、多賀名啓太、中野雄一朗、中野遼太、藤定知絵、丸茂三春

演劇実験室◎万有引力の「◎」はすべて中が●、高田恵篤と高橋優太の「高」ははしご高、今村博の「今」はひとやねにテが正式表記。
※初出時より、本文の人名表記を変更しました。

全文を表示

読者の反応

泉鏡花記念館 @izumikyokamuse

泉鏡花研究会でお世話になっている都留文科大教授の野口哲也さん(『鏡花人形ー文豪泉鏡花+球体関節人形』監修者)が2月8日公演のポストトークに出演されます! 

寺山修司×泉鏡花「草迷宮」全編呪術ロックの“見世物オペラ”、演劇実験室◎万有引力が上演(コメントあり) https://t.co/YBkYuGCQEs

コメントを読む(12件)

関連記事

演劇実験室◎万有引力のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 演劇実験室◎万有引力 / 寺山修司 / J・A・シーザー / 高田恵篤 / 三上博史 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします