1人の人間を探求する、女性4人の人生を4時間かけて描いたムニ新作「ことばにない」開幕

ムニ「ことばにない」が昨日11月3日に東京・こまばアゴラ劇場でスタートした。

宮崎玲奈が作・演出を手がける「ことばにない」は、レズビアンの女性を中心にした女性4人の人生を、4時間にわたって描くもの。二十代後半の朝美、かのこ、ゆず、美緒は、高校時代の同級生。ある日、演劇部顧問の先生の訃報と、とある草稿の存在を知る。4人は残された言葉を“聞く”ことからはじめようとして……。

宮崎は「他者を想像する4時間半 これまでの作品が若者たちの心の機微を描いていたのだとしたら、本作では心とは一体どういうものなのか、一人の人間についてより深く探求していくような作品となりました。他者を他者として、異質なまま認めることができるのか。今という時代を生きる人に本作が届きますように。休憩あり、クッションもご用意していますので、4時間半のレズビアンアイデンティティを扱った作品の目撃者となっていただけますと幸いです」と作品への思いを語った。

上演時間は休憩込みの約4時間半。公演は11月13日まで。その後、26日から28日まで京都・THEATRE E9 KYOTOでも上演される。なお、本作は前後編の前編となり、来年11月に後編が上演される予定だ。