「十月大歌舞伎 荒川十太夫上演記念『神田松鯉・神田伯山 歌舞伎座特撰講談会 ~神田松鯉傘寿を祝って』」が、本日9月28日に東京・歌舞伎座で開催された。
これは10月4日に歌舞伎座で開幕する「十月大歌舞伎」にて、講談「荒川十太夫」をもとにした新作歌舞伎「荒川十太夫」が、
本日9月28日は、松鯉の80歳の誕生日。松緑が松鯉に「お誕生日おめでとうございます」と声をかけると、会場からは大きな拍手が送られた。松鯉は「いつの間にか(80歳に)なってしまった」と茶目っ気たっぷりに話しつつ、「芸も同様に年を取ってくれると良いのですが、なかなか追いつかない。それでも及ばずながら一生懸命勤める気持ちはいまだに持ち続けています」と思いを口にした。
講談「荒川十太夫」の魅力について松鯉は「人間の美学、講談の美学、男の美学が詰まっている。人をおもんぱかる心、いたいけなものに常に温かいまなざしを向け、決して長いものには巻かれない。そういった惻隠の情、素晴らしい美学があります」と語る。
伯山は門弟一同で師・松鯉に暖簾を贈ったことを明かして観客を和ませつつ、歌舞伎座での講談会開催について「歌舞伎座は、お客様、裏方さん、皆さんの宝物だと思っています。そのような場所で公演ができて本当に光栄で、幸せな気持ちです。今回、歌舞伎座のチラシに『神田松鯉 口演より』と記載されていることを師匠がとても喜んでおりました」と話した。
また松緑は「『荒川十太夫』は日本人の心に響く物語。実は、今日の公演の合間にお稽古があり、松鯉先生が稽古をご覧くださることになっております。歌舞伎のお稽古では先輩がたに見ていただくことには慣れていますが、今日はいつも以上にこわい気持ちです(笑)。松鯉先生、伯山先生が語られる講談の作品を汚すことのないよう、お客様の心の底に伝わるような作品にしたいです」と意気込みを語った。
「十月大歌舞伎 荒川十太夫上演記念『神田松鯉・神田伯山 歌舞伎座特撰講談会 ~神田松鯉傘寿を祝って』」
2022年9月28日(水)※公演終了
東京都 歌舞伎座
演題
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松竹演劇部 @shochiku_stage
【#歌舞伎座】「#芸術祭十月大歌舞伎」
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「お客様の心の底に伝わるような作品に」
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