「コムサdeMANZAI!」は、2019年に上演された「どれミゼラブル!」、昨年上演された「コムサdeマンボ!」に続く、主人公・コムサ真二(室)を軸とした物語。コムサはバラエティ番組の構成や、芸人コンビ“すすむ・のぼる”の台本も書く放送作家として活動していた。ある日“すすむ・のぼる”はとあるイベントに出演することになるが、のぼるが一向に現れない。プロデューサーから「なんとか漫才をするように」とリクエストされた進は、いろいろな人と漫才をしてみたもののうまくいかなかった。元芸人で座付き作家のコムサもトライしてみるが、かんでばかりでいつものツッコミができず……。
ゲネプロ後に行われた囲み取材には脚本・演出を務める
インタビュアーがキャストの演技について「どこまで台本で、どこからアドリブかわからなかった」と称賛すると、品川は「稽古場のノリで生まれたところを、そのまま取り入れたシーンが多い。それに僕自身も芸人だし、僕の演出がそもそもアドリブっぽいのかも」と明かした。
インタビュアーから室との漫才の相性を尋ねられたあべは「とてもやりづらい」と応え、室は即座に「おお? やりづらいんか!?」とツッコんで記者を笑わせる。あべは室の勢いに笑いながら「品川さんの演出を全部取り入れるのって本当に大変。きっと日々成長する室くんを観られるはず」とコメント。これを聞いた品川もうなずきながら「僕ら芸人にとっても漫才って、お客さんが笑ったところを残し、ウケなかったところを削るという繰り返しでできあがるもの。今日のゲネプロの室くんも面白かったけど、これがスタート地点」とコメントした。
登壇者は会見中も軽快な掛け合いを繰り広げ、座組の仲むつまじさをのぞかせる。あべに「室くんは、品川さんが楽屋に来るとすぐいなくなる」、大島に「柱の後ろに逃げてたもんね」といじられた室は「なんでうそつくんすか!」とリアクション。さらに室が「ツッコんでばかりの舞台ですごく頭を使うので、帰り道は寝てしまう」と明かすと、大島が「なんか(コメントが)薄い」と茶々を入れる。室は「疲れ方なんて人それぞれやろ! 別に笑い狙ってへんがな! 発言ごとに俺のこといじってなんやねん!!(笑)」と声を上げる。室を見守っていたあべは「それそれ! その勢いを舞台にもぶつけてほしい」と室にエールを送り、会場はひと際大きな笑いに包まれた。
最後に室が「皆さん、笑い足りていないんじゃないかと思うので、ぜひ劇場でパワーを受け取っていただけたら。今回は“シリーズ完結”を掲げていますが、いつかまたできるように大成功で終わらせたいです。誰1人欠けず最後まで突っ走れるよう、細心の注意を払って楽しくお芝居したいと思います」とあいさつし、取材は終了した。
東京公演は9月21日まで行われ、30日から10月2日まで大阪・松下IMPホール、7・8日に静岡・静岡市民文化会館 中ホールでも上演される。
「コムサdeMANZAI!」
2022年9月15日(木)~21日(水)
東京都 ヒューリックホール
2022年9月30日(金)~10月2日(日)
大阪府 松下IMPホール
2022年10月7日(金)・8日(土)
静岡県 静岡市民文化会館 中ホール
脚本・演出:
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Mai Oshima @mai911oshima
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