若者たちの存在の不確かさ描く、情熱のフラミンゴ「ドキドキしていた」幕開け

情熱のフラミンゴ「ドキドキしていた」が、7月23日に東京・こまばアゴラ劇場で開幕した。

“空き地戯言エンターテインメント”をテーマにした本作は、他人同士の他愛のないやりとりから、今日を生きる若者たちの存在の不確かさを描いた会話劇。脚本・演出を手がける島村和秀は「情熱のフラミンゴの新作が開幕しました。アンダーグラウンドで稽古していた作品が公共のものになる喜びに溢れています。『競争』と『孤独』、『情報』と『価値』（……etc.）など、普遍的な悩みの種を直線的に描いているものの、構造の中心には“状況”しかなく、さらに、その状況を概念化することなく（そうした社会性をもつ人物たちが現れ）進行する『ドキドキしていた』。あなたをほっぽりだすわけでもなく、でも親密に寄り添うわけでもない。月光浴のように戯言をシタシタと感じて癒されてもらえたら嬉しいです」とコメントした。

同作には、情熱のフラミンゴの秋場清之に加え、木村巴秋、坂本彩音、西村ともね、根本江理、兵藤公美、谷田部美咲が出演している。上演時間は約1時間45分、公演は7月31日まで。