serial number「Secret War」開幕に三浦透子「自分にとって特別な大切なものに」
2022年6月9日 15:33 9
これは、第二次世界大戦時に人体実験を含む戦時研究が行われた、登戸研究所を題材にした新作。作・演出を
開幕に際し、三浦は「80年前のその場所にあったそれぞれの人生に触れるため、とにかく沢山話しました。誰の価値観も否定することなく、丁寧に選んで、積みあげて育ったこの作品が、今すでに自分にとって特別な大切なものになっています。とにかく観ていただきたい! 劇場でお待ちしています」とコメントした。
詩森は「人体実験まで含む過酷な研究を行っていた、登戸研究所。それは繰り返してはいけない人類の深い過ちです。しかしそんな場所にも、抱きしめたくなるようなたくさんの思いやひとが在ったということを、伝えられたらと思います。それが、おそらく、いまいるこの場所を戦地にしない演劇にできる方法ではないのかとも。三浦透子さん、坂本慶介くん始めとする、素晴らしい俳優陣が、そんな場所に集い生きてくれます。劇場でお会いできたらと願います」と語った。
上演時間は約2時間。公演は6月19日まで。なお、17日18:30開演回には詩森によるアフタートークが行われる。
三浦透子コメント
約1ヶ月間、本当に素敵な稽古の時間を過ごさせていただきました。
世代をこえて集まったスタッフ・キャストが、忌憚なく、思ったこと感じたことを言い合える稽古場でした。そんな風通しの良い環境をつくってくださった皆さんおひとりおひとりに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、この物語のモデルになった登戸研究所にも、きっとそういう空気があったのではないでしょうか。80年前のその場所にあったそれぞれの人生に触れるため、とにかく沢山話しました。誰の価値観も否定することなく、丁寧に選んで、積みあげて育ったこの作品が、今すでに自分にとって特別な大切なものになっています。
とにかく観ていただきたい! 劇場でお待ちしています。
詩森ろばコメント
登戸研究所のことを教えてくれたのは、ある制作者さんでした。
「戦時研究をしていた研究所のタイピストが持ち返った複写部分が見つかったっていう事実があって……」と。
その瞬間、この題材はわたしが書くと勝手に決めて、小高い丘陵地にある登戸研究所を見学に行きました。丁度、その実在したタイピスト、関コトさんの展示が行われていました。終戦ですべてを焼いたという秘密の研究所から持ち返られた「雑書綴り」。
戦後50年を経ないと、これは世の中に出すことができなかった。そのことまで含めて、なんだかとても恐ろしくそして愛おしいと思いました。
今回の作品は事実にインスパイヤされたフィクションなので、それを持ち返った経緯やその後の人生はおそらく劇中の琴江さんとはまったく似ていない。わたしはわたしの雑書綴りとそれを巡る物語をある意味、傲慢に創り上げました。
でも、それでも、その瞬間、上司の方に、持ち返ってはいけませんか、とお願いした、まっすぐな気持ちを、わたしはありありと感じることができます。その感触を大切に創った作品でもあるのです。
人体実験まで含む過酷な研究を行っていた、登戸研究所。それは繰り返してはいけない人類の深い過ちです。しかしそんな場所にも、抱きしめたくなるようなたくさんの思いやひとが在ったということを、伝えられたらと思います。それが、おそらく、いまいるこの場所を戦地にしない演劇にできる方法ではないのかとも。
三浦透子さん、坂本慶介くん始めとする、素晴らしい俳優陣が、そんな場所に集い生きてくれます。劇場でお会いできたらと願います。
serial number07「Secret War~ひみつせん~」
2022年6月9日(木)~19日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
作・演出:
出演:
[ちまこちゅーぶ 検索]は入院しておる @cmk_pzdr
うお〜さすが芸劇でかいな・・・(でかいとこをでかいスケール含めて撮れる保坂さんすごいな〜) https://t.co/x7Kal6Al3W