ヌトミックのひろばは、ヌトミックが過去作の再演や団体外のアーティスト・研究者との協同を通して、過去の創作を振り返り、アイデアを実験する場。第1弾となる今回は、2017年に
山内は原作の魅力について「私見ですが、本戯曲の旨味は過剰な減算と余白にあるように思いました」と語り、「そんな原作をリスペクトし、全く別のアウトプットが生まれました! 現在俳優さんを困らせています。とても楽しみです!」とコメント。額田は「本公演では、ヌトミックの頼れる三人の俳優が、各々の言葉、身体、思考を駆使した実験 / 実践をお見せします。私は今回ほぼ何もしていません(なのに偉そうなコメントを書いてすみません)。カンパニーにとって、お客さんにとって、ある『方法論』が生まれる過程を感じられる稀有な場になると思います」と語った。
公演は本日12月12日まで。なお各回でトークが行われ、ゲストとして12日13:00開演回に山内、17:00開演回に「何事もチューン」初演キャストの
山内晶コメント
この度は戯曲「何事もチューン」の解析を試み、二次創作テキストを執筆いたしました。
私見ですが、本戯曲の旨味は過剰な減算と余白にあるように思いました。現代は物質を求める加算の魅力に覆われておりますが、本戯曲は「必要なものだけ残す」「繰り返し使える言葉を探す」「何を言うかではなく、何を言わないか」……?
そんな原作をリスペクトし、全く別のアウトプットが生まれました! 現在俳優さんを困らせています。とても楽しみです!
額田大志コメント
舞台芸術における「方法論」は、自然と生まれるものではありません。稽古場では基礎研究のようにひたすら実験を繰り返しますが、上手くいくことは稀です。突然変異的に面白いものが生まれたりもします。「方法論」は、ある確実性を持って生まれるのではなく、終わりのないトライ&エラーの先に残ったものがそう呼ばれるのだと思います。もちろん、俳優の視点だからこそ考えられる実験 / 実践も無限にあると思っています。本公演では、ヌトミックの頼れる三人の俳優が、各々の言葉、身体、思考を駆使した実験 / 実践をお見せします。私は今回ほぼ何もしていません(なのに偉そうなコメントを書いてすみません)。カンパニーにとって、お客さんにとって、ある「方法論」が生まれる過程を感じられる稀有な場になると思います。チューンナップされた「何事もチューン」とは? 演奏的身体とは? 物語のない演劇とは? とにかく、わくわくしています。お楽しみください!
ヌトミックのひろば Vol.1「『何事もチューン』のチューンナップ」
2021年12月11日(土)・12日(日)
神奈川県 飯島商店
原作:
テキスト提供:
企画・出演:長沼航、
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ステージナタリー @stage_natalie
3人の俳優が実験・実践を見せる、“ヌトミックのひろば”第1弾が開幕(舞台写真 / コメントあり)
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