「ドッグファイト」に藤岡正明&大久保祥太郎が気合十分、昆夏美は人生の“闘い”語る

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ミュージカル「ドッグファイト」のオンライン取材会が昨日8月3日に行われ、前半に藤岡正明大久保祥太郎、後半に昆夏美が出席した。

ミュージカル「ドッグファイト」藤岡正明ビジュアル(写真提供:東宝演劇部)

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2015年に日本初演され、2017年にも上演された「ドッグファイト」は、ベトナム戦争前夜、海兵隊員たちの間で行われたというゲームを題材にしたミュージカル。新米兵士で親友同士のエディ(屋良朝幸)、ボーランド(藤岡)、バーンスタイン(大久保)は、出征前の最後の夜を楽しむべく、街で大騒ぎを始める。彼らは一番イケていない女の子をパーティに連れてきた者が賞金を得る、という最低のゲーム・ドッグファイトに参加することに。誘いを断られ続けたエディは街のとある食堂で、ウェイトレスのローズ(昆)と出会い……。

藤岡と大久保はかつて、ミュージカル「レ・ミゼラブル」のマリウスとガブローシュとして共演した。藤岡は「可愛かった祥太郎が大人になって……また共演できてうれしい」と大久保に笑顔を向け、大久保は「子役時代にご一緒した方と仕事で再会できて感慨深いです。僕はしばらくストレートプレイを中心にやっていたので、藤岡さんと一緒に歌うことにちょっとドキドキしています(笑)」と心境を語る。

ミュージカル「ドッグファイト」大久保祥太郎ビジュアル(写真提供:東宝演劇部)

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藤岡は主演の屋良について「屋良くんはとにかくダンスが素晴らしい。僕はダンスが苦手なので、先日初めて会ったときにそのことは伝えておきました(笑)」と話す。大久保は「僕は屋良さんの舞台をよく観劇していて、歌も演技もダンスも全部できる人という印象。以前屋良さんのドキュメンタリー番組を観て、ストイックさがすごいと思いました。お会いすると柔らかな雰囲気ですが、その中に芯がある素敵な人です」と厚い信頼を寄せた。

本作では映画「ラ・ラ・ランド」やミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」などで知られる、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが作詞・作曲を担う。「ドッグファイト」の楽曲の魅力を尋ねられると、藤岡は「『ラ・ラ・ランド』の音楽は素晴らしいですよね。『ドッグファイト』の音楽にはより“ど真ん中”という印象があり、1960年代頃のアメリカの空気を感じます。個人的にもそのあたりの音楽にはなじみがあるので、みんなと作り上げるのが楽しみ」と話す。また大久保も「全部の曲がキャッチーでカッコよく、主題歌になりそうな歌がたくさんあるんです。すごく難しいので、クールに熱く歌いこなせるようがんばりたい」と目標を掲げた。

上演に向け、大久保は「『ドッグファイト』は今回3度目の上演。それだけお客様に愛されてきた作品だと思います。今回は屋良さん以外のキャストが一新され、振付も新しくなるそうなので、新しい風を吹かせながらもファンの方々に愛される公演にできれば」とコメント。藤岡は「舞台に立つ僕たち自身が、希望や勇気、元気をもらっていたのだと、コロナ禍で痛感した」と話し、「『ドッグファイト』にはコメディ要素もありますが、明日以降いつまで生きられるかわからない青年たちが、必死で“今”を生きる姿が描かれます。その様子を精一杯表現したい」と意気込みを口にした。

ミュージカル「ドッグファイト」昆夏美ビジュアル(写真提供:東宝演劇部)

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取材会後半には昆が登場。ベトナム戦争を題材にしたミュージカル「ミス・サイゴン」でベトナム人少女キムを演じた昆は「『ドッグファイト』では、ベトナム戦争に行く若者と恋をするアメリカの女の子を演じます。アメリカ軍が戦争にどう関わったのか、『ミス・サイゴン』のときとは違った視点でベトナム戦争のことを調べて臨みたい」と話す。

屋良とミュージカル「ロカビリー☆ジャック」で共演した昆は「前作に続き、屋良さん(の役)に恋する、自信がない女の子役です(笑)」と話しつつ、今回演じるローズの人物像について台本に「自信はないが弱々しくない」と書かれていることを説明。続けて「ローズは芯の強さと優しさを持ち、自ら道を切り拓いて成長する人。ご覧になったお客様に『自分もがんばろう』と思ってもらえるように演じたい」と抱負を述べた。

取材会では作品のタイトルにちなみ、昆が“人生で一番闘った出来事”を語る場面も。昆は「ここ数年、自分の気持ちと、自分ではどうにもならないこととのギャップをどう埋めるか?という闘いがあった」と話し、「ミス・サイゴン」2016年公演を休演した経験を振り返りながら「2020年の『ミス・サイゴン』に向けてモチベーションを高めて生きてきました。でも、それもコロナの影響で公演中止になり、私は『ミス・サイゴン』に出てはいけないのかな?と思ったこともあった」と胸の内を明かす。続けて昆は「役と巡り合い、1つひとつの公演を無事に成功させるのは当たり前のことではない」「私はお客様に“届けてなんぼ”の世界にいるので、今回『ドッグファイト』でローズという役と向き合えて光栄です」と言葉に力を込めた。

2015年の「ドッグファイト」初演を観劇した際、ローズの楽曲が特に耳に残ったと昆。「日本版『ドッグファイト』にはダンスがたくさん取り入れられていて、とてもエネルギッシュ。それに海兵隊員として任地に赴く青年の高揚感や正義感、苦しみも描かれていて、ヒューマンドラマでもある」と述べ、「どのようにこの作品の“力”になれるか、模索していけたら」と取材を締めくくった。

「ドッグファイト」の公演は9月17日から10月4日まで東京・シアタークリエ、6日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、21日から24日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。

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ミュージカル「ドッグファイト」

2021年9月17日(金)~10月4日(月)
東京都 シアタークリエ

2021年10月6日(水)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2021年10月21日(木)~24日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

作曲・作詞:ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール
脚本:ピーター・ドゥシャン
翻訳:小田島恒志
訳詞:高橋亜子
演出:山田和也
出演:屋良朝幸 / 昆夏美藤岡正明大久保祥太郎 / 小川優(ジャニーズJr.)、今江大地(関西ジャニーズJr.)、一色洋平、池谷祐子 / 彩乃かなみ、坂元健児、壮一帆

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