「パンデミックを経験した今だからこそ」イスラエル・ガルバンが来日への思いを語る

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イスラエル・ガルバン「春の祭典」の記者会見が、本日6月15日に神奈川・Dance Base Yokohamaにて開催された。会見にはガルバンのほか、ピアニストの片山柊と増田達斗、そして愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサー / Dance Base Yokohamaアーティスティックディレクターの唐津絵理が出席した。

左から増田達斗、イスラエル・ガルバン、片山柊。(c)羽鳥直志

左から増田達斗、イスラエル・ガルバン、片山柊。(c)羽鳥直志

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イスラエル・ガルバン(c)羽鳥直志

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唐津は、新型コロナウイルスの影響により、今回の公演実現までの道のりがいかに険しかったかを説明。またガルバンの来日後も、公演までに日々どのような準備と感染対策を続けているかを語った。続けてガルバンがあいさつ。「PCR検査を受けたり、隔離期間があったり……(公演までの)道のりが非常に長く、日本の舞台に立って踊ることが信じられないような思いでした」とガルバンは振り返りつつ、「それでも、パンデミックを経験した今だからこそ、一足飛びに大きく飛び越える必要があるのではないかと思い、日本での公演を選択しました」と話した。

イスラエル・ガルバン「春の祭典」記者会見の様子。(c)羽鳥直志

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イスラエル・ガルバン(c)羽鳥直志

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ガルバンが演出・振付・ダンスを手がけた「春の祭典」は、2019年にスイス・ローザンヌで初演された作品。本作についてガルバンは「(ヴァーツラフ・)ニジンスキーが振り付けた『春の祭典』を知り、ストラヴィンスキーの音楽を聴いて、フラメンコと共通するところがあるのではないかと思いました」と創作の経緯を語り、「『春の祭典』を通して別の表現ができるのではないか……1つはリズム、もう1つは踊り、という二元的なダンサーになれるのではないかと思ったんです」と語った。

片山柊(c)羽鳥直志

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増田達斗(c)羽鳥直志

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ピアノ演奏は、来日を予定していたシルヴィー・クルボアジェとコリー・スマイスの渡航が困難になったため、片山と増田が代役を務める。ガルバンは「これまでお二人のことを存じ上げませんでしたが、同じ音楽に向き合うことで、家族になれたような感じがします」と片山と増田に信頼を寄せる。その言葉を受けて増田は「『春の祭典』は大学時代にハマった経験があります。ただピアノを鳴らすのではなく、イスラエルさんと片山さんと共演させていただけるので、楽しみながら全力を尽くしてお届けしたいです」、片山も「僕も『春の祭典』はいつか取り組んでみたい作品でした。今回期せずしてこのようなチャンスをいただけたこと、まして世界的なダンサーとご一緒できて光栄です。僕にとってこの公演は大きなステップになると感じています」と笑顔を見せた。

なお本公演では「春の祭典」以外に武満徹作曲の「Piano Distance」、増田作曲の「Ballade」も披露される。増田は「『春の祭典』から、人間の本性を剥き出しにするような音楽の力を感じます。『Ballade』にもそのような力を込めたつもりなので、イスラエルさんのダンスの熱量と合わさったときにどんな聴こえ方がするのか楽しみです」、片山は「ストラヴィンスキーにゆかりのある音楽家を考えたときに武満徹の存在が浮かんできました。『Piano Distance』は作曲家の若いエネルギーや実験的要素が入っている作品なので、『春の祭典』との共通項を感じます」と話した。

その後の質疑応答で、改めて本作を上演する思いを問われたガルバンは「パンデミックによりお客さんの前で踊ることができないときは、家族がいないかのような喪失感を味わっていました。お客さんは自分の家族とも言える存在だと実感しました」と話し、そのうえで「舞台芸術は不要不急のものだという言われ方をすることがありますが、生きるためにワクチンが必要なのと同じように、芸術もワクチン(のようなもの)ではないかと考えています。自分としては、この芸術というワクチンが必要です」と思いを語った。

イスラエル・ガルバン「春の祭典」は6月18日から20日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、23・24日に愛知・愛知県芸術劇場 コンサートホールで上演される。

なおステージナタリーでは、「春の祭典」に関するガルバンのインタビューを公開している。

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イスラエル・ガルバン「春の祭典」

2021年6月18日(金)~20日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2021年6月23日(水)・24日(木)
愛知県 愛知県芸術劇場 コンサートホール

演出・振付・ダンス:イスラエル・ガルバン
ピアノ:片山柊、増田達斗

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