京都・ロームシアター京都による開館5周年記念事業の取材会が、本日12月15日にロームシアター京都およびオンラインにて行われた。
開館5周年記念事業は1月10日から3月28日までの期間に、7事業を予定。取材会ではロームシアター京都プログラムディレクターの
「シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4『雅楽 ~現代舞踊との出会い』」については、ロームシアター京都の前身である京都会館のプログラムを参考に、雅楽を取り上げることにしたと説明。第1部は雅楽の演奏、第2部は雅楽と
“ロームシアター京都でしか体験できない、新しいオーケストラコンサート”をキャッチコピーに掲げた、京都市交響楽団×
同劇場の人気シリーズ「レパートリーの創造」には、
また、今年2月に上演予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期となった「シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.3 人形浄瑠璃 文楽」も5周年記念事業にラインナップされている。本作では木ノ下歌舞伎の
なお3月に来日を予定していたハンブルク・バレエ団は新型コロナウイルスの影響により来日できなくなり、急遽映像上映会に。上映会では、今回上演を予定していた「ベートーヴェン・プロジェクト」と、コロナ禍で制作された新作「ゴースト・ライト」が2本立てで披露される。芸術監督の
そのほか第354回市民寄席、「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」も開館5周年記念事業に含まれる。また5年間にわたる劇場の歴史やゆかりのアーティストのコメントなどがたっぷりと掲載された「ロームシアター京都 開館5周年記念誌」が1月10日に発行されるほか、ロームシアター京都を3Dモデルデータとして記録し、建築物としての歴史だけでなくそこで行われる表現や人々の振る舞いも記録した「建築ドキュメンテーションダンス(仮)」を展開予定であることを明かした。
会見の最後で、記者から5年間の成果を問われた橋本は「ロームシアター京都は、観劇のためだけでなく、人々が日常的に訪れてくれる場所になった。そのことに私たちも影響を受けています」と話し、「単に作品を上演して終わりということではなく、作品を市民の皆さんの暮らしとどうつなげていけるかという目線で自主事業のラインナップを考えられるようになった。それがロームシアター京都5年の成果ではないか」と述べた。さらに「変わった企画をする劇場だと国外の劇場にも知っていただけて(笑)、近年は海外のアーティストから『実はこんなアイデアがあるんだけど……』と連絡をもらうようになった。そういうつながりができたことは、良いことだと思いますね」と笑顔を見せた。
なおステージナタリーでは「シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4『雅楽 ~現代舞踊との出会い』」より、伶楽舎とNoism0の合同稽古を取材。さらに伶楽舎と金森穣によるメッセージを掲載している。開館5周年記念事業【ホール公演】
2021年1月10日(日)~3月28日(日)
シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4「雅楽 ~現代舞踊との出会い」
2021年1月10日(日)
京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート「火の鳥」
2021年1月17日(日)
第354回市民寄席
2021年1月24日(日)
レパートリーの創造 松田正隆作・演出「シーサイドタウン」
2021年1月27日(水)~31日(日)
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」
2021年2月6日(土)~3月28日(日)
シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.3 人形浄瑠璃 文楽
2021年2月27日(土)・28日(日)
ハンブルク・バレエ団 映像上映会
2021年3月20日(土・祝)・21日(日)
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ステージナタリー @stage_natalie
【会見レポート】ロームシアター京都開館5周年記念事業に雅楽×Noismから松田正隆作品まで
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