Noism0+Noism1「アルルの女」「ボレロ」に金森穣「祈りを、客席に届けたい」

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Noism0 + Noism1「アルルの女」 / 「ボレロ」が6月に新潟、7月に埼玉で上演される。

Noism0 + Noism1「アルルの女」 / 「ボレロ」チラシ表

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本作は、ジョルジュ・ビゼーの没後150周年、モーリス・ラヴェルの生誕150周年を機に上演される公演。金森穣の演出振付による最新作「アルルの女」ではアルフォンス・ドーデの短編小説を原作とする戯曲に着想を得て立ち上げられる。「ボレロ」は「りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023」「SaLaD 音楽祭 2024」でも上演されてきた作品で、本公演では劇場版としての新たなアプローチを試みる。

「アルルの女」上演に向け、金森は「人は誰しも1人では生きてゆけない。それが互いに助け合うことの必然を生むと同時に、自立できない(させたくない)という捻れた関係の温床ともなり得る。核家族化が常態化した現代社会では、モンスターペアレンツ、推し文化、ひいてはSNSによる匿名の誹謗中傷など、特定個人との歪んだ結びつきによる問題を多く生んでいる。すなわち本戯曲で扱われている共依存の問題は、極めて現代的な問題なのである。勿論、本作はドーデの戯曲をそのまま上演するものではない。上記した問題意識に基づいて、私が独自に作り上げた役柄、関係性、展開を、ビゼーの劇付随版楽曲と組曲版楽曲を組み合わせて上演される」とコメント。

また「ボレロ」については「閉塞感漂うこの社会の中で、生きること(踊ること)、信じること(志すこと)、そのための熱量を、過剰なほどの身体エネルギー(叫び)によって届けたい。このコンセプトはコンサート版も劇場版も同じである。しかし劇場版では新たに空間的要素を加味することで、より強く、より深くその想いを届けたいと思う」「このような時代において、例え天が落ちたとしても、例え地が崩れたとしても、今この時に全てを賭けること。同志たちと共に“今此処”に全霊で挑むこと。その姿を、その祈りを、客席に届けたい。それが舞踊であり、舞踊団だと思うから」と思いを語った。

出演者にはNoism0の金森、井関佐和子山田勇気、Noism1の三好綾音、中尾洸太、庄島さくら、庄島すみれ、坪田光、樋浦瞳、糸川祐希、太田菜月、兼述育見と準メンバーの松永樹志、春木有紗、佐藤萌子が名を連ねている。

公演は6月27日から29日まで新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈劇場〉、7月11日から13日まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて行われる。

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Noism0 + Noism1「アルルの女」 / 「ボレロ」

2025年6月27日(金)〜29日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈劇場〉

2025年7月11日(金)〜13日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

スタッフ

「アルルの女」

演出振付:金森穣
音楽:ジョルジュ・ビゼー

「ボレロ-天が落ちるその前に」

演出振付:金森穣
音楽:モーリス・ラヴェル

出演

「アルルの女」

Noism0 / Noism1

「ボレロ-天が落ちるその前に」

Noism0 / Noism1

※U-25チケットあり。

公演・舞台情報

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【掲載情報】
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Noism0+Noism1『アルルの女』/『ボレロ』
公演情報を掲載していただきました。
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