1985年に劇団健康を旗揚げし、今年で劇作活動35周年となる
「ケラリーノ・サンドロヴィッチ自選戯曲集1・2」(早川書房)はKERAの自選集で、KERAが自ら加筆修正したものを収録。「ケラリーノ・サンドロヴィッチ自選戯曲集1──ナイロン100℃篇」には、KERAが主宰を務める
また、「ケラリーノ・サンドロヴィッチ自選戯曲集2──昭和三部作篇」には、2009年から2017年までに東京・Bunkamura シアターコクーンでシリーズ上演された「昭和三部作」(「東京月光魔曲」「黴菌」「陥没」)を収録。本シリーズでは、“昭和の東京”をモチーフに世界大恐慌、敗戦、1964年の東京オリンピックを背景にした昭和史が描かれる。巻末付録には「昭和三部作 用語解説」が収められた。
さらに、演劇ジャーナリストの
KERAは自身の戯曲集発売に際し、「改めて読み直して、随所に現在の自分には書けないだろう突拍子もない面白さを感じ、今は失われてしまった筆力に嫉妬した」と明かしたうえで、「本人にとっては、胃が痛くなるので、もう読み返したくない作品群ですが、どうかお楽しみ頂きたい」と勧めた。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント
少し前に書いた戯曲が八作、二冊の本に纏められた。有り難いことです。劇団に書き下ろした五本と、シアター・コクーンでシリーズ上演した三部作。
改めて読み直して、随所に現在の自分には書けないだろう突拍子もない面白さを感じ、今は失われてしまった筆力に嫉妬した。一方で「こんな風に書いちゃ駄目だよバカ」と添削したくなる箇所も多々。
書いた本人にとっては、胃が痛くなるので、もう読み返したくない作品群ですが、どうかお楽しみ頂きたい。
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