うさぎストライプ、公演中止となった「いないかもしれない」完全版を無料配信

うさぎストライプ「いないかもしれない」が、5月30日18:00から6月6日23:59まで、演劇動画配信サービス・観劇三昧で無料配信される。

大池容子が作・演出を手がける「いないかもしれない」は、4月に上演を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響で公演中止となった作品。2012年に初演され、2015年に静かな演劇の手法を用いた“静ver.”と、劇団初期の手法を用いた“動ver.”の2部作として再演された。今回は、静と動、両方の要素を併せ持つ“完全版”を、無観客で収録したゲネプロを配信する。

舞台は、小学校の同窓会。小学生の頃にいじめられていた女が、見違えるような美しさで同窓会の2次会に現れる。しかし、そこには見知らぬ女が「自分もクラスメイトだ」と言って参加していて……。出演者には劇団員で青年団にも所属する菊池佳南のほか、SPACの宮城嶋遥加、清水緑、青年団の木村トモアキ、浦田大地、北川莉那、ホエイの赤刎千久子、芝博文が名を連ねた。

配信にあたり、大池は「残念ながら劇場での上演は叶いませんでしたが、映像配信という形でこの作品をお届けできることを嬉しく思います。ようやく初日を迎えます。お楽しみいただければ幸いです」とコメントしている。なお、観劇三昧の有料会員は、無料公開期間以降も本作を視聴することが可能だ。

大池容子コメント

新型コロナウイルス感染拡大のため、4月に公演中止になった、うさぎストライプ「いないかもしれない」の映像配信をすることになりました。

「いないかもしれない」は、かつて教室の隅っこにいた人々の救われない過去と現在についてのお話です。

2012年、2015年に「静ver. / 動ver.」の二部作として上演。今回は新たな登場人物を加え、静と動ふたつの要素をあわせ持つ「完全版」となります。

オール新キャストによる、地獄のように気まずい同窓会は、稽古を重ねる度に手応えを感じる作品に仕上がっていました。

残念ながら劇場での上演は叶いませんでしたが、映像配信という形でこの作品をお届けできることを嬉しく思います。

ようやく初日を迎えます。

お楽しみいただければ幸いです。