劇団キンダースペース「銘々のテーブル」、ラティガンの“孤独”と向き合う

2

65

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 4 7
  • 54 シェア

劇団キンダースペース「『銘々のテーブル』~あるいは、孤独に向かって~」が、2月19日から23日まで東京・シアターXで上演される。

劇団キンダースペース 第41回公演「『銘々のテーブル』~あるいは、孤独に向かって~」チラシ表

劇団キンダースペース 第41回公演「『銘々のテーブル』~あるいは、孤独に向かって~」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

これは、テレンス・ラティガンの戯曲「銘々のテーブル」をもとに原田一樹が翻訳・演出する作品。イギリスの海岸沿いにある小さなホテルを舞台に、人間の孤独が描かれる。原田は上演に向け、「ベルリンの壁が壊され、また造られようとしている現在、私達はどんな『孤独』と向き合っているのだろうか。今、もう一度ラティガンの『孤独』と向き合うことが求められている」とコメントしている。

なお、2月1日に東京・劇団キンダースペースアトリエにて、上演作品の一部を劇団員と読む「原作を読む会」と、原田が作品の背景や演出意図などを語る「もうすぐ初日! ビフォアトーク」が実施される。詳細は劇団キンダースペースの公式サイトで確認を。

原田一樹コメント

ラティガンは、不信と疎外と、それによってもたらされる「孤独」を見つめ、描いた。演劇史における彼の評価が高くないのは、大戦後の社会体制が大きく揺らぐ時、あたかもそれらに背を向け、中流層の内面を描き続けたことによる。だが、ベルリンの壁が壊され、また造られようとしている現在、私達はどんな「孤独」と向き合っているのだろうか。今、もう一度ラティガンの「孤独」と向き合うことが求められている。

この記事の画像(全2件)

劇団キンダースペース 第41回公演「『銘々のテーブル』~あるいは、孤独に向かって~」

2020年2月19日(水)~23日(日)
東京都 シアターX

作:テレンス・ラティガン
翻訳・演出:原田一樹
出演:瀬田ひろ美、小林もと果、古木杏子、森下高志、榊原奈緒子、齋藤美那子、関戸滉生、坂本奈都実 / 阿部百合子、石井ゆき、花ヶ前浩一白州本樹、北夏央里

全文を表示

読者の反応

  • 2

劇団キンダースペース @kinder_space

ステージナタリーにとりあげていただきました。
劇団キンダースペース「銘々のテーブル」、ラティガンの“孤独”と向き合う https://t.co/tQTTJyN1kN

コメントを読む(2件)

関連記事

阿部百合子のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 阿部百合子 / 花ヶ前浩一 / 白州本樹 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします