文学座「女の一生」東京公演開幕、鵜山仁「僕たちはどんな未来を見通すのか」

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文学座「女の一生」の東京公演が、明日10月23日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕する。

文学座「女の一生」より。

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文学座「女の一生」より。

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森本薫作の「女の一生」は、杉村春子の代表作として知られる文学座の財産演目。1945年に久保田万太郎演出で初演され、その後は戌井市郎の演出で上演。2010年には江守徹演出版が誕生し、14年からは戌井演出を下敷きとした鵜山仁の新演出で上演されている。

文学座「女の一生」より。

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明治38年、天涯孤独の境涯にあった布引けいは、清との貿易で一家を成した堤家に拾われる。けいは、やがて堤家の長男・伸太郎の妻となり……。東京公演初日を前に、鵜山は「間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか」と述べつつ、「これから先につながる『女の一生』を、ぜひ見ていただきたいと思っています」と観客にメッセージを送った。

上演時間は途中休憩ありの約2時間45分。東京公演は10月28日まで。なお10月25日13:30公演終演後には、布引けい役の山本郁子、演出助手の稲葉賀恵、ステージナタリー編集長の熊井玲が登壇するアフタートークが実施される。

鵜山仁コメント

文学座「女の一生」より。

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今から七十三年前、一九四五年の四月、空襲下の東京で初演された「女の一生」は、日清日露から第二次大戦に至る、近代日本の喜怒哀楽を目一杯背負っています。
この作品の第三幕には「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの、間違いと知ったら自分で間違いでないようにしなくちゃ」という名台詞があります。
間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか。
これから先につながる「女の一生」を、ぜひ見ていただきたいと思っています。

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文学座「女の一生」

2018年10月23日(火)~28日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2018年11月~12月
中国地方、兵庫県 尼崎 ほか

作:森本薫
補訂・演出:戌井市郎
演出補:鵜山仁
出演:赤司まり子、山本郁子、松山愛佳、前東美菜子、中原三桜里、松本祐華、石川武大滝寛今村俊一、鈴木弘秋、上川路啓志 / 上野璃子(交互出演)、福田真央(交互出演)

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