森本薫作の「女の一生」は、杉村春子の代表作として知られる文学座の財産演目。1945年に久保田万太郎演出で初演され、その後は
明治38年、天涯孤独の境涯にあった布引けいは、清との貿易で一家を成した堤家に拾われる。けいは、やがて堤家の長男・伸太郎の妻となり……。東京公演初日を前に、鵜山は「間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか」と述べつつ、「これから先につながる『女の一生』を、ぜひ見ていただきたいと思っています」と観客にメッセージを送った。
上演時間は途中休憩ありの約2時間45分。東京公演は10月28日まで。なお10月25日13:30公演終演後には、布引けい役の
鵜山仁コメント
今から七十三年前、一九四五年の四月、空襲下の東京で初演された「女の一生」は、日清日露から第二次大戦に至る、近代日本の喜怒哀楽を目一杯背負っています。
この作品の第三幕には「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの、間違いと知ったら自分で間違いでないようにしなくちゃ」という名台詞があります。
間違いと知っても、もしかしたら自分で選んだ道ではなかったとしても、やはり歩き続けるほかはなかったその道の果てに、日本は、僕たちはどんな未来を見通すのか。
これから先につながる「女の一生」を、ぜひ見ていただきたいと思っています。
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文学座「女の一生」
2018年10月23日(火)~28日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2018年11月~12月
中国地方、兵庫県 尼崎 ほか
作:森本薫
補訂・演出:
演出補:
出演:赤司まり子、
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