井上ひさし「夢の裂け目」開幕、栗山民也「向き合うべき“記憶についての劇”」

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昨日6月4日に「夢の裂け目」が開幕した。

「夢の裂け目」より。(撮影:谷古宇正彦)

「夢の裂け目」より。(撮影:谷古宇正彦)

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2001年に初演された本作は、笑いと音楽を盛り込んだ井上ひさし原作による“重喜劇”。03年に上演された「夢の泪」、06年の「夢の痂」と共に「東京裁判」3部作の1つとなっている。

「夢の裂け目」より。(撮影:谷古宇正彦)

「夢の裂け目」より。(撮影:谷古宇正彦)[拡大]

開幕に際し演出の栗山民也は「井上ひさしさんは、いつも多様な笑いを生み出しながら、世の中の動きに対し、素直に怒ることを教えてくれました」と振り返り、本作について「まさに、私たちが今、向き合うべき『記憶についての劇』でしょう」と語っている。

出演者には段田安則唯月ふうか保坂知寿木場勝己高田聖子吉沢梨絵上山竜治玉置玲央佐藤誓が名を連ねた。上演時間は約3時間で、公演は6月24日まで東京・新国立劇場 小劇場にて行われる。

栗山民也コメント

井上ひさしさんは、いつも多様な笑いを生み出しながら、世の中の動きに対し、素直に怒ることを教えてくれました。
敗戦のあくる年の焼け跡を舞台に、国の責任、個々人の責任を問うこの作品が、まるで2、3日前に書きあがったかのように、今の壊れゆくこの国の姿をくっきりと映し出しています。まさに、私たちが今、向き合うべき「記憶についての劇」でしょう。

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新国立劇場 開場20周年記念 2017/2018シーズン「夢の裂け目」

2018年6月4日(月)~24日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場 

作:井上ひさし
演出:栗山民也
音楽:クルト・ヴァイル、宇野誠一郎 
出演:段田安則唯月ふうか保坂知寿木場勝己高田聖子吉沢梨絵上山竜治玉置玲央佐藤誓

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