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「I DO! I DO!」公開稽古、霧矢大夢「密度の濃くなったアグネスができれば」

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「I DO! I DO!」公開稽古より。(撮影:交泰)

「I DO! I DO!」公開稽古より。(撮影:交泰)

5月11日に開幕するミュージカル「I DO! I DO!」の公開稽古が、去る5月3日に行われた。

脚本と作詞をトム・ジョーンズ、ハーヴィー・シュミットが作曲を手がけた本作は、1966年にアメリカで初演されたミュージカル。日本では69年に越路吹雪と平幹二郎の顔合わせで初演され、2014年には今回も演出を手がける大河内直子の演出で上演。その大河内演出版に出演した霧矢大夢が、第22回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した。今回はその再演版となっており、霧矢は今作でも引き続き主演を務める。

公開稽古では、1幕と2幕の各1シーンが披露された。結婚式で「I DO!」と永遠の愛を誓ったアグネスとマイケル夫妻は、未来を夢見て幸せいっぱいのナンバーを繰り広げる。しかし歳月を経て夢と現実の違いを実感するようになった2人は、共に過ごしてきた日々を慈しみ合い……。

公開稽古のあとには大河内、霧矢、鈴木壮麻が登壇し、会見が行われた。稽古の手応えを問われた霧矢は「2度目のアグネス役です。今回は鈴木壮麻さんという頼もしい旦那様になり、新たな発見が毎日あり、いろいろな解釈があるということと、私自身も4年前とは自分の感じ方が変わっているのを感じています。より密度の濃くなったアグネスができればと思っています」と意気込みを述べる。

鈴木は「僕はこの『I DO! I DO!』の作曲のハーヴィー・シュミット氏、脚本・作詞のトム・ジョーンズ氏のコンビの『ファンタスティックス』という作品がとても好きなんです。そのテイストが『I DO! I DO!』の中にもいっぱい詰め込まれています。着替え中にアンダースコア(背景に流れる音楽)を聴いていると泣きそうになるんですよ」と作品への思いを述べる。

演出の大河内は「お二人に引っ張られ、刺激を受けながら稽古をしています。新たに壮麻さんとご一緒して、夫婦のありかたは、1000組いれば1000様だなと感じています。この二人でないと出てこない味わい深さがあり、そこも魅力になっています。そして、コミュニケーションとは言葉で、そこから音楽が湧き起こっているのだと思わせてくれる作品です」と作品の魅力を述べた。

また大河内は作品の背景について「『I DO! I DO!』はヤン・デ・ハートックという作家が、ゲシュタボに目をつけられながら、ナチスの占領下のアムステルダムで身を隠し書いた夫婦の物語が原作です。その思いをジョーンズ氏とシュミット氏が引き継いで現代によみがえらせた小さな愛と夫婦の物語ですが、その向こうに脈々と受け継がれてきた“命の物語”があることを感じながら作っています。そんな思いも受け取ってもらえるとうれしいです」と期待を述べる。

鈴木は「パートナーを大事だと感じる作品」と話し、「それは人間だけではなく、動物でも植物でも、大好きな本でも、何か心を通わせられるものをいとおしく思うことです。そんな気持ちをふっと持ってもらえるようにとがんばっていますので、ぜひ、観にいらしてください」と来場を呼びかける。霧矢も「2018年の今を生きる私たちがお届けする『I DO! I DO!』です。みなさんもマイケルとアグネスと一緒に50年間を駆け抜けていただき、体感していただけたらうれしいです。ぜひ劇場へ、何度でもお運びください」と笑顔で語った。

公演は5月11日から20日まで東京・博品館劇場にて行われるほか、5月26日には兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールでも上演される。

ミュージカル「I DO! I DO!」

2018年5月11日(金)~20日(日)
東京都 博品館劇場

2018年5月26日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

脚本・作詞:トム・ジョーンズ
作曲:ハーヴィー・シュミット
演出:大河内直子
翻訳:広田敦郎

出演:霧矢大夢鈴木壮麻
ピアノ:江草啓太、松田眞樹

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