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栗山民也演出「シャンハイムーン」に野村萬斎が手応え「豊かな言葉を共有できた」

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こまつ座&世田谷パブリックシアター「シャンハイムーン」より。(撮影:細野晋司)

こまつ座&世田谷パブリックシアター「シャンハイムーン」より。(撮影:細野晋司)

こまつ座と東京・世田谷パブリックシアターが共同制作を手がける「シャンハイムーン」が、2月18日に同劇場で開幕した。

1991年に初演され、第27回谷崎潤一郎賞を受賞した本作は、魯迅と日本人たちの交流を描いた井上ひさしの評伝劇。栗山民也が演出を手がける今回の上演版では、日本を憎みながらも日本人を愛した中国人作家・魯迅役を野村萬斎、魯迅を支える許広平役を広末涼子が演じるほか、出演者には鷲尾真知子土屋佑壱山崎一辻萬長が名を連ねた。

演出の栗山は「登場人物それぞれの生のドキュメントを、歴史の真実として観客に手渡せたらと願っている」と公演パンフレットの中で語り、初日を終えた萬斎は「井上ひさし先生の豊かな言葉を共有できたと感じました。人間の善意というものを信じることができるこの作品の素晴らしさを感じていただけたらこの上なく嬉しく思います」とコメント。また広末は「井上ひさし先生の言葉が強く私の体の中にあり、出演者の皆さんがつむぐ物語が体に入ってくるという瞬間に、お客様と一体となる感覚がありました」と手応えを語った。

東京公演は3月11日まで。その後、兵庫、新潟、滋賀、愛知、石川にて上演される。

野村萬斎コメント

充実した初日となりました。豊かな言葉が豊かに立ち上がったそんな実感がいたしております。井上先生がつむいだ言葉を役者が舞台でつむぎ、それをお客様が心の中でつむいだ瞬間に、井上ひさし先生の豊かな言葉を共有できたと感じました。人間の善意というものを信じることができるこの作品の素晴らしさを感じていただけたらこの上なく嬉しく思います。

広末涼子コメント

初めてお客様を前にして、皆さまが大きくあたたかく優しくこの作品を包み込んでくださっている感覚があり、安心してお芝居をすることができた幸せな初日でした。井上ひさし先生の言葉が強く私の体の中にあり、出演者の皆さんがつむぐ物語が体に入ってくるという瞬間に、お客様と一体となる感覚がありました。たくさんの方々にこの作品のあたたかさを受け取ってもらえるように、最後まで精進したいと思います。

※初出時より本文を変更しました。

こまつ座&世田谷パブリックシアター「シャンハイムーン」

2018年2月18日(日)~3月11日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター

2018年3月14日(水)・15日(木)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター

2018年3月18日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場

2018年3月21日(水・祝)
滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール

2018年3月23日(金)・24日(土)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

2018年3月31日(土)
石川県 金沢歌劇座

作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:野村萬斎広末涼子鷲尾真知子土屋佑壱山崎一辻萬長

※辻萬長の「辻」は一点しんにょうが正式表記。

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