「『熱海殺人事件』CROSS OVER 45」が、本日2月17日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕する。
開幕に先駆け、昨日2月16日に行われた囲み取材には味方をはじめ、
婦人警官水野朋子役の木崎は「この作品に出会えてよかったなと心から思っているので、観に来てくださる方にもそう思っていただけるよう、水野としてしっかり演技を届けられたらと思います」と述べる。
Wキャストで犯人大山金太郎役を演じる敦貴は「今日のゲネプロでは匠海が大山金太郎役をやるんですが、僕もすごく緊張しています。歴史ある作品に貢献できるように全力でがんばります」と意気込みを語った。一方の匠海は「僕にしかできない大山金太郎をやろうと思っているので、がんばります!」と気合十分な様子。
意気込みを聞かれた熊田留吉刑事役の石田が「私はノーコメントで!」と即答すると、周りからは「なんでだよ!」「待ってました、みたいな顔して!」と総ツッコミが入り、座組みの結束力を見せつける。続けて石田は「この中で私はダントツで年上でして、舞台の場数も違うので、みんなを引っ張って、羽生結弦くんばりのノーミスで届けたいなと」とオリンピックネタを交えながら語りつつ、「全員ノーミスの、完璧な演技をして、“羽生まみれ”お届けします!」と力強く宣言した。
味方が劇中の長ゼリフについて、「1カ月稽古して、たくさん苦しみながら、通し稽古が終わったら反省会をして……」と語り出すと、石田は「うちの嫁の両親が居酒屋をやってるんですが、そこにみんなで集まってね。舞台の立ち方について『もっと踏んで! しっかり踏んで!』ってずっとやってるもんだから、お義父さんが『何をやってるんだ……この子たちは』という感じになってました。プライベートでも舞台の話をしてたので、ちゃんと形になっていると思います」と自信をのぞかせた。
記者から稽古中のエピソードについて尋ねられると、味方は木崎、敦貴、匠海の名前を挙げ、「この3人の若い力が、また楽しいんです。稽古はしっかりやってますが、オフになった瞬間、しっちゃかめっちゃかですからね」と語ると、石田も同調し「最初に『熱海がどこにあるかわかるか?』って聞いたら、こいつら『長崎!』って言いましたからね」とエピソードを明かし、会場の笑いを誘う。
これを受け、木崎が「頭に何も入ってないぶんセリフは頭にスンッて入ってきますね(笑)。漢字が読めないのは大変でしたが」と振り返ると、味方は「稽古開始当初は本当に完成するか不安でしたが、1カ月ちゃんとやって、稽古って裏切らないんだなと学びました」と感慨深げに語った。
本作の45周年について石田は「この中で誰も生まれてないですからね。舞台を観ない人でも『熱海殺人事件』って名前は知ってるくらいの作品ですから、二十歳くらいでその舞台に立ってるのはすごいことですよ。僕が二十歳の頃だったらチビってますもん。37歳でよかったわ」と胸をなでおろす。また味方は「若いからこそ、まっすぐな部分もあります。いろんな人が役を背負ってきた愛ある作品ですが、これだけまっすぐな目をしてセリフを言えるこの力は、なかなか見られない」とコメントした。
若いキャストと年齢が2倍近く離れていると明かす石田は、ジェネレーションギャップについて、「(若手は)米を食う量が尋常じゃないんです。こいつらお金1円も出さないくせに何かと『焼肉!』って言ってくるんですよ。で、ご馳走するとびっくりするぐらい食うんです。もう怖い! 次の日に胃もたれしてないのもすごいです」と興奮気味に語った。
最後に味方は「僕らにしかできない僕らなりの『熱海殺人事件』をお届けして、これから50年、100年と続いていく作品になるようにしっかり演じたいです。つかさん、岡村さんの思いを背負って、最後の最後までたくさんの人に愛を届けられたらと思います」と締めくくった。上演時間は休憩なしの約2時間。公演は3月5日まで。
「『熱海殺人事件』CROSS OVER 45」
2018年2月17日(土)~3月5日(月)
東京都 紀伊國屋ホール
作:
演出:
キャスト
木村伝兵衛部長刑事:
婦人警官水野朋子:
犯人大山金太郎:敦貴(α-X's) / 匠海(α-X's)
熊田留吉刑事:
※木崎ゆりあの「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。敦貴 / 匠海はWキャスト。
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