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キャストや美術が一新、山崎育三郎「2018年を『モーツァルト!』の年に」

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ミュージカル「モーツァルト!」製作発表会見より、左から生田絵梨花、平野綾、山崎育三郎、古川雄大、木下晴香。

ミュージカル「モーツァルト!」製作発表会見より、左から生田絵梨花、平野綾、山崎育三郎、古川雄大、木下晴香。

5月から8月にかけて東名阪で上演されるミュージカル「モーツァルト!」。開幕に先駆け、本日2月15日に東京都内で製作発表会見が行われた。

本作は、「エリザベート」で知られるミヒャエル・クンツェ(脚本・作詞)とシルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のコンビによるウィーン・ミュージカル。日本では小池修一郎の訳詞・演出により2002年に初演され、以来10年、14年と上演を重ねている。今回はヴォルフガング・モーツァルト役を10、14年版に続き山崎育三郎と、初参加の古川雄大がWキャストで務め、また舞台美術を一新して上演される。

会見には山崎と古川のほか、モーツァルトの妻・コンスタンツェ役をトリプルキャストで演じる平野綾生田絵梨花木下晴香が出席。オーディエンス200人が見守る中、出演者による歌唱披露で会見がスタートした。まず古川が「僕こそ音楽」を熱唱し、続けて生田と木下が「ダンスはやめられない」を歌い上げる。最後に山崎と平野が「愛していれば分かり合える」を声高らかに響かせて、会場は大きな拍手に包まれた。

次に、小池からのビデオメッセージが披露された。小池は「新たな『モーツァルト!』に向かって挑戦していきたい」と述べ、今回は本作のハンガリー版にある、コロレド大司教とヴォルフガングによるデュエット曲が加わることを明らかにした。更にキャストそれぞれにも言及。古川がリーヴァイに堂々と歌声を披露したのを見て「『俺の知っている古川はどこへ行った』と言いたくなるほど」驚いたこと、また生田がオーダーに柔軟に応える様子に「『普段の楚々とした姿は実は作られたものなのでは』と考えてしまうほど見事」と感じたこと、木下には「日本のミュージカル界を担っていく人材」と期待を寄せていることなどを語った。また続投する山崎には「新しいヴォルフガングをもう一度見つけていくと思う」、平野には「“技アリ”のコンスタンツェを見せてくれるのでは」と厚い信頼を寄せた。

続けてキャストが意気込みを述べる。山崎は2010年版を振り返り、初めての通し稽古で1幕を終えて立てなくなったと話す。「小池先生から『育よ! 市村(正親)さんが主演にしか見えないんだよ!』とダメ出しをされました。どん底に落ちましたが、(山口)祐一郎さんが優しくて、『いいよ、かっこいいよ、大丈夫だよ』と支えてくださって」と小池や山口のモノマネを交えて語り、会場からは大きな笑いが起きた。3度目の出演については「ゼロから向き合い、新しいヴォルフガングに出会いたい」と意気込んだ。

山崎が演じるヴォルフガングを2014年に観たと言う古川は「4人目のヴォルフガングを作る」と目標を掲げ、「がむしゃらに稽古したい」と意気込んだ。また古川は小池のモノマネを試みながら「『君はちょっと悲劇なんです』と小池先生に言われまして」と明かして会場を大きな笑いで包む。続けて「『天真爛漫で明るいヴォルフガング役に、どうやって持っていくかが君は勝負だよ』と言われました。表現の部分でもそこが課題だと思うので、ぶつかっていきたいと思います」と力強く決意を語った。

2014年版に出演した平野は、「レディ・ベス」の公演を終えてすぐに稽古に入ったという前回を「緊張感が絶えず、いっぱいいっぱいだった」と振り返った。約4年ぶりの出演に際しては「4年でいろんな経験をさせていただきました。30代に突入したコンスタンツェを見せられればいいな」と期待を語る。またトリプルキャストでコンスタンツェを演じる生田と木下については、「若いエネルギーをいただきながら一緒に素敵な役を作り上げていきたい」と笑顔で述べた。

「ロミオ&ジュリエット」のジュリエットや、「レ・ミゼラブル」のコゼットを演じてきた生田は、これまでの役柄を「“ホワイト系のヒロイン”が多かった」と分析。コンスタンツェと自身の共通点については「実は“はみだしたい”気持ちがあって、自由奔放なコンスタンツェに共感するところがあります」と言い、「今までの役からは想像できないかもしれませんが、自分にしかできないコンスタンツェを探し出したい」と抱負を述べた。

木下は「絶対この役に挑戦したいと思っていた」と気合十分。「難しいかなという思いもありましたが、わくわくした気持ちでいっぱい」と期待を述べ、「自分なりの思い切ったコンスタンツェを務められるよう、体当たりでがんばりたいです」と言葉に力を込めた。また同役を演じる生田に対して、「いくちゃんは話しやすいお姉さん。今回も相談すると思いますが、よろしくお願いします」とはにかみながら一礼して会場を和ませた。

お互いの印象について、古川は山崎を「常に“オン”の方。オフのところを見たことがない。バックステージでもプライベートでも、常に“山崎育三郎”というスイッチが入っている」と分析する。対する山崎は、古川を「常に“オフ”な印象(笑)。雄大はご飯に誘ってもあまり来てくれないんです。『自分、大丈夫っす……』みたいな」と評して会見場を笑いで包む。その後、改めて山崎は「雄大には秘めたエネルギーがあって。『レディ・ベス』のとき舞台袖で自分の歌声を録音していたんです。自分の歌のシーンが終わると、なぜかそれ(録音機器)を猛ダッシュで取りに行って、声を確認していました。ストイックでまじめな印象ですね」とエピソードを披露し、古川と笑顔を交わした。

最後に山崎が「新たなキャストが加わり、演出やセットが新しくなり、新しい楽曲もあります。新生『モーツァルト!』を力を合わせて作り上げていきたいと思います。2018年を『モーツァルト!』の年にしたいと思いますので、皆さん帰ったら『モーツァルトすごいことになるらしい』と宣伝してください!」と来場者に呼びかけ、会見を締めくくった。

公演は東京・帝国劇場で5月26日から6月28日まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールで7月5日から18日まで、8月1日から19日まで愛知・御園座で行われる。

ミュージカル「モーツァルト!」

2018年5月26日(土)~6月28日(木)
東京都 帝国劇場

2018年7月5日(木)~18日(水)
大阪府 梅田芸術劇場メインホール

2018年8月1日(水)~19日(日)
愛知県 御園座

脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎

キャスト

ヴォルフガング・モーツァルト:山崎育三郎 / 古川雄大
コンスタンツェ(モーツァルトの妻):平野綾 / 生田絵梨花 / 木下晴香
ナンネール(モーツァルトの姉):和音美桜
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:涼風真世 / 香寿たつき
コロレド大司教:山口祐一郎
レオポルト(モーツァルトの父):市村正親

セシリア・ウェーバー:阿知波悟美
アルコ伯爵:武岡淳一
エマヌエル・シカネーダー:遠山裕介
アントン・メスマー:戸井勝海

朝隈濯朗、安部誠司奥山寛、後藤晋彦、後藤光葵、高橋卓士、高原紳輔、武内耕、田中秀哉、福永悠二、港幸樹、山名孝幸、秋園美緒、池谷祐子、石田佳名子、可知寛子、樺島麻美、河合篤子、福田えり、松田未莉亜、柳本奈都子、山田裕美子

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