観客が判決を決定、橋爪功×神野三鈴の“法廷劇”「TERROR」演出は森新太郎

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橋爪功出演「TERROR テロ」が、2018年1月16日から28日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、2月17・18日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。

「TERROR テロ」ビジュアル

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昨年2016年、橋爪による朗読劇として上演された本作は、ドイツの気鋭の作家フェルディナント・フォン・シーラッハの初戯曲。劇中では、弁護士と検察官による“法廷劇”が繰り広げられ、裁判の判決は公演ごとに観客の投票によって決定される。

ハイジャックされた旅客機が向かったのは、7万人収容のサッカースタジアム。7万人を救うため、旅客機を追撃した空軍少佐は英雄か、それとも犯罪者なのか。なお2016年の朗読劇では、全4公演すべてが有罪判決となっている。

演出を手がけるのは森新太郎。キャストには、弁護士のビーグラー役を務める橋爪、検察官のネルゾン女史役を演じる神野三鈴に加え、今井朋彦松下洸平前田亜季堀部圭亮、原田大輔が名を連ねた。上演にあたって森は「昨年、日本語に翻訳されて以来、私は機会ある毎にこの戯曲を読み返してきた。が、正直言うと、いまだに被告人・コッホ少佐の行動に対して白黒つけられぬままである」と明かし、「いま私達はどのような危機的状況を生きているのか……この作品を通して、皆さんと一緒に劇場で静かに語り合えたらと思う」とコメントしている。

「TERROR テロ」は東京、兵庫ほかにて上演予定。チケットは10月15日に発売される。

森新太郎コメント

かの「ヴェニスの商人」をはじめ、古今東西、裁判を扱った芝居は数多くあるが、シーラッハの「テロ」は中でも異色、観客に傍観者たることを許さないという点において、その緊迫感は群を抜いている。法を信ずるべきか、良心を信ずるべきか、そんな問いをとことん突きつけてくる唯一無二の法廷劇と言えよう。
昨年、日本語に翻訳されて以来、私は機会ある毎にこの戯曲を読み返してきた。が、正直言うと、いまだに被告人・コッホ少佐の行動に対して白黒つけられぬままである。テロの脅威を想像すればするほど、迷いは深まるばかりだ。いま私達はどのような危機的状況を生きているのか……この作品を通して、皆さんと一緒に劇場で静かに語り合えたらと思う。

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「TERROR テロ」

2018年1月16日(火)~28日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2018年2月17日(土)・18日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

2018年2月20日(火)
愛知県 名古屋市芸術創造センター

2018年2月21日(水)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール

2018年2月23日(金)
福岡県 福岡国際会議場 メインホール

作:フェルディナント・フォン・シーラッハ
翻訳:酒寄進一
演出:森新太郎
出演:橋爪功今井朋彦松下洸平前田亜季堀部圭亮、原田大輔、神野三鈴

※初出時より、公演日程を追記しました。

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読者の反応

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佐藤結 @kokeraotoshi

ドイツの劇作家、シーラッハ「テロ」は最近読んでめちゃくちゃおもしろい戯曲だったんだけど、すでに舞台化が進んでるのか…神野三鈴さんだし期待。https://t.co/HMiF0p3gQc

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