これは、家族をテーマにした3部作「Le Père父」「Le Fils 息子」「La Mère 母」で知られるフランスの小説家・劇作家、
日本初演となる今回は演出を、日本での「Le Père父」「Le Fils 息子」「La Mère 母」を手がけたラディスラス・ショラーが担当。「Le Père父」に出演した橋爪をはじめ、「Le Père父」「Le Fils 息子」「La Mère 母」に出演した
劇中では、現代社会の中で複雑に絡み合う“家族”の姿が描かれる。著名な作家アンドレとその妻マドレーヌは、パリ郊外の家で穏やかな日々を送っている。だが50年という歳月を振り返るうちに、2人の関係は“完璧な愛”ではなかったのではないかという疑念が、静かに心に影を落とし始める。ある朝、差出人のない一束の花が届き……。
橋爪は、ショラーとの再タッグに魅力を感じて本作への出演を決めたことを明かしつつ、「今回の作品も、登場人物の存在すら曖昧に描かれており、観る人によって解釈が大きく異なります。その曖昧さが芝居として成立している点に、作家ゼレールの力を感じます。ある種、『自分が演じているこの芝居を、観客として観てみたい』と思わせてくれる舞台なのです」とコメントした。
公演は11月23日から12月21日まで東京・東京芸術劇場 シアターイースト、26日から28日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、来年1月10・11日に島根・島根県芸術文化センター グラントワ 大ホール、17・18日に宮崎・メディキット県民文化センター 演劇ホール、24・25日に秋田・あきた芸術劇場ミルハス 中ホール、31日・2月1日に富山のオーバード・ホール 中ホールで行われる。チケットの一般販売は、東京公演分が9月17日10:00、兵庫公演分が20日10:00、島根公演分が10月11日10:00、宮崎公演分が11月9日10:00、秋田公演分が10月25日10:00、富山公演分が18日10:00にスタート。
橋爪功コメント
今回の出演を決めたのは、「Le Père 父」で一緒に仕事をした演出家ラッドとの再タッグに魅力を感じたからです。「父」では、作品に強く引き込まれ、「またラッドの演出であればぜひ出演してみたい」と思いました。また、認知症の家族を持つ観客が「まさにあんな感じだった」と語ってくださり、作品の力を実感しました。今回の作品も、登場人物の存在すら曖昧に描かれており、観る人によって解釈が大きく異なります。その曖昧さが芝居として成立している点に、作家ゼレールの力を感じます。ある種、「自分が演じているこの芝居を、観客として観てみたい」と思わせてくれる舞台なのです。
若村麻由美コメント
作家フロリアンと演出家ラッドに出逢えた事、家族三部作全てのアンヌ役を務めさせていただけた事、またやろう!と言っていただいた事は俳優冥利に尽きこの上なく幸せでした。しかしこの四作目の参加には大変躊躇いました。第一作目「Le Père 父」で父娘役を演じた橋爪功さんと50年も連れ添った夫婦役! 私に務まるとは思えなかったからです。紆余曲折の末、プロデューサーやラッドの想いを受け、橋爪さんの胸をお借りして「飛び立つ」ことに決めました。大いなるチャレンジです! 「La Mère 母」とは全く違う母になりそうです。
奥貫薫コメント
昨年の春に「La Mère 母」「Le Fils 息子」を観た時の胸の高鳴りを、今でも憶えています。幾つもの場面が、まるで一枚の写真や絵画のように鮮やかに心に残りますが、人生というのはそんなふうに美しい一瞬一瞬の積み重ねなのだということを、二つの作品は示してくれました。今回、その続編とも言える「飛び立つ前に」に参加できることとなり、奇跡のような出会いに感謝するばかりです。スタッフキャストの方々、そして劇場にお運びくださるみなさまと、濃密な演劇の時間をご一緒できることを、今から楽しみにしています。
前田敦子コメント
もう一度ご一緒したいと夢見ていた橋爪さんと、また同じ空間でお芝居できること、本当に嬉しく思います。
そして素晴らしい戯曲で尊敬する橋爪さんの娘役を務めさせていただくことに、静かに気持ちが引き締まる思いです。
共演者の皆さん、スタッフの皆さんとご一緒できる時間を大切に、丁寧に作品と向き合っていきたいです。
岡本圭人コメント
「飛び立つ前に」どのような舞台になるのか全く想像がつきません。普段はそのようなことは思わないのですが、演出家ラッドの魔法のような演出を受けると、自分の想像を超える世界が広がるからです。「愛情」「喪失」「幸福」「悲哀」様々な感情が渦巻いて嵐のように吹き荒れていきます。劇場で感情の嵐を起こせるよう、ラッドの魔法に身を委ねて、新たな世界に飛び立ちたいと思います。素晴らしいキャストの皆様とご一緒できることをとても名誉に思います。心を込めて稽古に励みます!
剣幸コメント
不思議な魅力を持つ作品と出会いました! 誰にとっての現実なのか、それとも回想? 夢……? 何が正解か、はっきりしたことを知りたくなる。これが現実だと信じたい結末はホッとします。翻弄される心地よさ、きっと作者の思うツボに、ハマっています。
共演させていただくのは、皆さん初めましての方ばかり。楽しみでなりません。そして何より橋爪功さんと同じ舞台に立てることは、光栄であり、幸せです!
飛び立つ前に
2025年11月23日(日・祝)〜12月21日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
2025年12月26日(金)〜28日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2026年1月10日(土)・11日(日)
島根県 島根県芸術文化センター グラントワ 大ホール
2026年1月17日(土)・18日(日)
宮崎県 メディキット県民文化センター 演劇ホール
2026年1月24日(土)・25日(日)
秋田県 あきた芸術劇場ミルハス 中ホール
2026年1月31日(土)・2月1日(日)
富山県 オーバード・ホール 中ホール
スタッフ
作:
翻訳:齋藤敦子
演出:ラディスラス・ショラー
出演
関連記事
橋爪功のほかの記事
リンク
KEI @KEI34162990
おおーっ‼️
いい面子じゃん🎉 https://t.co/OokR8c9xGK