ミュージカル「魔女の宅急便」が、本日6月1日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕。これに先がけて公開ゲネプロが行われた。
本作は角野栄子による児童書が原作。脚本・演出・振付を岸本功喜、作曲・音楽監督を小島良太が手がけている。本編は、魔女の血を受け継いだ女の子・キキが誕生するシーンから始まる。
コリコの街に降り立ったキキ。珍しい魔女の出現に街の人々は驚きの表情を浮かべる。キキはそこで
二幕では、キキがトンボや街の人々、町長などと関わっていく中で、「自分や自分の仕事が、本当に人々から必要とされているのか?」と葛藤していく。上白石はそんなキキを表情豊かに演じ、独り立ちしていく少女の姿を表現。阿部もキキの登場に胸躍らせ、空を飛ぶという夢に向かっていくトンボの高揚を歌とダンスを交えて魅せた。本作のラストは原作にもない舞台オリジナルとなっているので、ぜひ見届けてみては。
ゲネプロ後には囲み取材が行われ、メインキャストが登壇。上白石は作品について「今日、通してお芝居をして気持ちが繋がりました。私自身も舞台の上で成長している気がします。本番はもっと楽しめるんじゃないかと思います」と余裕の笑顔を見せた。さらに役作りについて「『魔女の宅急便』はジブリのアニメで知りましたが、このお話をいただいてからは、イメージが固まってしまうんじゃないかと思って、アニメは観返さず、原作小説を読みました」と振り返った。
トンボ役の阿部は「初めてのことだらけで戸惑っていますが、動きやセリフ回しなど、みなさんからいろいろ盗んでいます。僕はアニメをあえて観返して、トンボくんを自分なりに解釈して落としこみました」と語る。また普段出演するジャニーズJr.の舞台と本作を比較して、「一番気にしたのは着替えで、僕、楽屋の前とかで上着とかすぐ脱いじゃうんです。それをなるべく控えようかなと思っています」と言うと、横山から「さっき脱いでたよ!」とツッコまれていた。
NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」の、“うたのおにいさん”を卒業したばかりの横山は、「新しい環境で素晴らしい方々とご一緒できて、毎日が新鮮です。“うたのおにいさん”から、今回はいきなりお父さん役なので、舞台の中で表現されないところでも、どういう風に関わりを持とうか考えています。(岩崎演じる)コキリとの夫婦間では『今日の料理、なに食べたい?』とか舞台上でスポットライトが当たってないときもずっとしゃべっています」と明かした。続けて岩崎は「(横山と)ずっと一緒のシーンに出てますので、なるべく仲のいい家族になるように普段から会話しているんです」と付け加えた。
おソノを演じる白羽は「妊婦役は初めてで、挑戦だなって思っています。お稽古場から10代の萌歌ちゃん、顕嵐君のお芝居を見てキュンキュンしてたんです。本番でも同じ空気を共有して、おソノさんとしてずっと見守って行きたいです」とコメントした。劇中ではセリフが一切ない藤原は「……しゃべっていいですか?」と笑いを誘うと、「稽古期間中に子供が生まれまして、立ち会うこともできましたので、(白羽に)妊婦さんの動きとか立ち方をアドバイスしたりしました」と明かした。続けて「2時間通してボディランゲージをがんばっています。(音を発するのは)咳払い1回だけなんですけど、何パターンも練習しました。咳払いに命かけてます」と会場を笑いに包んだ。
最後に意気込みを聞かれると、上白石は「舞台上で私はキキとして息をするだけかなと思います」と自信をのぞかせる。阿部は「大阪公演の前日に20歳になるので、10代最後ですしフレッシュさは残しつつ、大人と子供の狭間をトンボで表現できたらと思います」と述べた。公演は6月1日から4日に東京・新国立劇場 中劇場、8月31日から9月3日に大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。
ミュージカル「魔女の宅急便」
2017年6月1日(木)~4日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場
2017年8月31日(木)~9月3日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
原作:角野栄子
脚本・演出・振付:岸本功喜
作曲・音楽監督:小島良太
キャスト
キキ:
トンボ:
おソノ:
コキリ(キキの母):
オキノ(キキの父):
フクオ(おソノの夫):藤原一裕(
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